ミラン本田の自己分析 今季開幕2試合でベンチ要員の理由は「契約期間が短いから」
伊語を話せないので「モントリーボを使う」
また、定位置奪回の鍵にコミュニケーションの重要性を挙げている。
「もう少しアプローチを変えないと(ポジションを)取れないと思う。基本、イタリア語でコミュニケーションを取れないので、僕から寄っていくことが少ないんですけど、ちょっとだけ(英語を)喋れる(リッカルド・)モントリーボとかを使ってコミュニケーションを取ろうと。でも、しようとするところまでいっていないんで、そういうことも考えようかなと思っている」
本田はミランで4シーズン目を迎えるが、同僚とはイタリア語でコミュニケーションを図れるレベルではないと自ら明かしている。同じミラノを本拠地とするインテルに所属する日本代表DF長友佑都が、積極的にイタリア語を話すのに対し、英語をメインにする本田はチーム内でのコミュニケーションについて、主将のモントリーボを介しながら改善を図る方針も明らかにしている。
6月の日本代表活動中に負ったケガの影響で、プレシーズンを別メニュースタートとなった本田は、元U-21スペイン代表FWスソに右ウイングのポジションを完全に奪われている。スソは昨季後半戦、ジェノアに期限付き移籍し、半年間で6得点2アシストと結果を出して復帰した。一方、本田は昨季1得点3アシストという数字だった。
ミランの右ウイングはリーグ開幕から2試合連続でスソが起用され、27日のナポリ戦では2-4と敗れたものの、そのスソが鮮やかなミドルシュートでのゴラッソを含め2得点に絡む活躍を見せており、実力的にも差を見せつけられている。
簡単にチャンスが巡ってくる状況にはないが、この日本代表でのW杯アジア最終予選で試合勘を取り戻し、チーム内でのコミュニケーション改善によってポジションを奪い返すことができるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images