「国歌斉唱を拒否」 E-1香港代表、日本戦前の光景に中国メディア批判「人々を怒らせている」

国歌斉唱を拒否した香港代表【写真:Getty Images】
国歌斉唱を拒否した香港代表【写真:Getty Images】

中国国歌を歌わなかった香港の選手たちを問題視

 日本で開催中のE-1選手権で、香港代表の選手が国歌斉唱を拒否したと、中国メディアが批判。「選手は頭を下げて黙り込み、人々を怒らせている」と、国歌斉唱時のシーンを報じている。

 問題視されたのは、7月19日の日本戦での出来事だ。カシマサッカースタジアムで行われた一戦は、FW町野修斗、MF相馬勇紀、MF西村拓真がそれぞれ2ゴールずつマークした日本が6-0で圧勝。この試合前、両国の国歌斉唱シーンで香港の選手たちは中国国歌が流れても多くの選手が歌う素振りは見せず、中には頭を下げる選手もいたという。

 このシーンに対し、中国大手メディア「捜狐」は「東アジアカップの冷ややかな光景! 香港の男子サッカーチームが国歌斉唱を拒否、選手は頭を下げて黙り込み、人々を怒らせている」との見出しで批判。「中国のファンを冷え込ませるシーンがあった。香港の男子サッカーチームの思想教育がいかに長年にわたって失敗してきたかを物語っている」と記している。

 香港代表戦ではこれまでも中国国歌が流れてきたが、2019年のワールドカップ予選で国歌斉唱時にサポーターからブーイングが起こるなど、国歌斉唱時の問題がたびたびクローズアップされてきた。同メディアは「香港のサッカーチームは中国サッカー協会の管理下にあるわけではないので、直接介入するのは不都合である。この件はほかのルートで伝えるしかなく、どのような効果があるかは何とも言えない」と記事を締め括っており、複雑な問題であることを窺わせていた。

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