高校サッカーインターハイ、勢力図予想 青森山田、大津ら実力校がずらり…優勝候補の本命&対抗馬は?
大会出場校の実力を精査し、勢力図を“番付風”に独自予想
令和4年度の全国高校サッカーインターハイ(総体)が、7月24日から徳島県で幕を開ける。前年度の覇者・青森山田、選手権準優勝校の大津など実力校が集うなかで、今年度の優勝候補“本命”は果たしてどこか。今大会出場校の実力を精査し、勢力図を“番付風”に独自予想して紹介する。
■横綱
東:前橋育英(群馬)
全体的な技術レベルと相手を見てボールを動かしていくサッカーの質は非常に高い。U-16日本代表の1年生CB山田佳、U-18日本代表のボランチ徳永涼、U-17日本代表FW小池直矢と各ポジションにタレントを有し、かつ選手層も非常に厚い。2度目のインターハイ優勝を狙う優勝候補筆頭。
西:大津(熊本)
プレミアWESTでは苦戦を強いられているが、昨年度の選手権準優勝校は、夏冬通して初の全国制覇を狙える実力は有している。191センチの長身FW小林俊瑛、技巧派の10番・田原瑠衣、187センチのボランチ兼CBの碇明日麻とタレント豊富で、高さと巧さを兼ね揃えた布陣で質の高いサッカーを展開する。
■大関
東:青森山田(青森)
すでにJリーグでレギュラーの座を掴んでいる松木玖生(FC東京)や徐々にプレータイムを増やしている宇野禅斗(FC町田ゼルビア)ら昨年度3冠を達成したメンバーがごっそりと抜け、春先から夏前までは苦戦を強いられた。だが、ここに来て昨年の主軸で長期離脱中だったチームの柱であるDF多久島良紀が復帰。エースFW小湊絆、攻守の要のMF中山竜之介も成長を見せており、やはり優勝候補であることは間違いない。
西:履正社(大阪1)
プレミアWESTで積み上げた経験は大きい。特に今年の代は絶対的エースのMF名願斗哉と7ゴールで得点ランキング4位につけるFW古田和之介のホットラインは全国トップレベルの破壊力を持つ。192センチのCB平井佑亮と加藤日向を中心にした守備も安定してきており、過去最高の全国ベスト8を超える成績を残せる実力チームとなっている。
■関脇
東:昌平(埼玉)
前橋育英、青森山田に匹敵する力を持っている。強豪Jユース、強豪校がひしめくプリンスリーグ関東において首位をひた走る力は本物で、FC東京内定のMF新井悠汰だけでなく、左サイドのアタッカーMF篠田翼、抜群の安定感を誇るGK上林真斗、守備の要のCB津久井佳祐の3年生に加え、U-17日本代表FW小田晄平、1年生FW鄭志錫ら才能豊かな選手が揃う。
西・神村学園(鹿児島)
J1セレッソ大阪内定のMF大迫塁とJ1のビッグクラブが激しい争奪戦を繰り広げているFW福田師王の全国ナンバーワンのホットラインに注目が集まるなか、ほかにも多くのタレントがいる。特に1、2年生は全国でもトップ・オブ・トップの人材が揃い、U-16日本代表の10番MF名和田我空、CB鈴木悠仁、左サイドバックのDF吉永夢希の3人がレギュラーを張る。伸び代十分なチームだ。