清水・大熊GM、乾貴士獲得の経緯を説明「サッカーに対する思いを注入したい」 創造性や技術、熱量を評価「彼も猛省している」

清水加入が発表されたMF乾貴士【写真:Getty Images】
清水加入が発表されたMF乾貴士【写真:Getty Images】

清水の大熊GMがオンラインで取材に対応

 J1清水エスパルスは7月22日、セレッソ大阪を退団し、無所属となっていた元日本代表MF乾貴士の獲得を発表した。この日、オンラインで大熊清GMが取材に対応。乾を獲得した経緯を説明した。

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 乾は昨夏、10年ぶりに古巣のC大阪へ復帰。今季も主力として活躍が期待されていたが、クラブの発表によると、4月5日に行われたJ1リーグ第7節柏レイソル戦(0-1)で後半途中に交代を命じられた際、暴言を吐くなど不服な態度を示したとされ、その後、規律・秩序を乱す行動が確認されたと発表。公式戦6試合への出場停止処分を科されていた。その後も練習に合流することができず、6月9日付で退団していた。

 6月15日からはJ2ファジアーノ岡山で練習を重ね、Jクラブ、海外クラブ問わずオファーを待っていたなか、清水からJ1残留の“起爆剤”として期待されて加入が決定した。

 冒頭で大熊GMは乾が現在、「これまでのセレッソでの報道等、本人とも話したけど、非常に自分のサッカーに対する思いや熱を含めて表現の仕方含めて反省しており、今後に生かしたいという思いでいる」と、猛省していることを明かした。

 また、日本代表としてロシア・ワールドカップ(W杯)に出場したり、ドイツやスペインと海外経験も豊富な乾には「総合力」や「創造性」を期待しているという。

「総合力というところ、足りない部分での創造性や人をはがすところ。彼のサッカーに対する思いを清水に注入したい。サッカーでのクリエイティブさ、創造性を一緒にやっていきたい。彼のサッカーに対する熱やテクニックは、今我々若い選手もたくさんいるなかで見本になる部分もたくさんある。今監督がワイドの選手の要求する部分は乾選手は持っている部分があると思う。自分も生かされ、人を生かす能力も高い。清水の総合力を上げてくれる。いろんな意味で我々、乾に対しては厳しく温かい目で見てもらえれば」

 大熊GMはゼ・リカルド監督とも騒動についても話しながらも、技術や熱量を評価。「かなり前からこういう選手がいるという状態とか共有していた」としつつ、「たまたま私もかれを17歳、18歳ぐらいから知っているなかで、本質の部分と報道されている部分といろいろある。彼の熱、人なのでボタンの掛け違いや熱が違う方向に向いたというのは彼も猛省している。総合的なところで監督も是非、という思い」と、獲得に至った経緯を明かした。

 すでに清水入りしており、7月31日のサガン鳥栖戦から出場可能。4月から公式戦出場は遠ざかっているものの、岡山では対外的な練習試合にも参加していたという。そのため、「1か月ぐらい練習をしていて、練習試合までやっている。コンディションが悪いというわけではなかった」と状態を説明した。

 乾にとっては新天地でまずは結果が求められる。現在17位と低迷するチームを救えるように同じJ1残留という目標に向かって、ピッチ上で戦っていく。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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