G大阪FW宇佐美貴史が初めて明かす川崎からオファーの“真実” 残留した理由は?「自分にとって苦しいと思った」

宇佐美が問う「全員が勇気を持って度胸を持ってサッカーできているのか」

 そんな愛するクラブ。今季、ピッチに立てるかどうか分からない宇佐美だが、俯瞰で見ていて感じることもある。チームは今季から片野坂知宏監督が指揮を執り、変革の時を迎えている。完全に波に乗った、とまでは言い難いが、6月中旬以降は徐々に「やりたいこと」が見えてきた。それでも、気持ちの面では奮起を期待することがある。

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「戦術うんぬんとか練習うんぬんというより、もっと自分でこのチームを変えてやろうと思っているヤツが何人いるんや、というところ。及第点、サッカーの評価で言ったら『6.0』でいいとか。自分のところからミスが起こらなければいいとか、姿勢が消極的な気がする。全員が勇気を持って度胸を持ってサッカーできているのか、といったらそうでもないし、11人のうち1人でも逃げ腰の人がいたら、やっぱりサッカーは上手くいかないねんな、と見ていて思う。

 やり方がスペシャルじゃなくても、戦術がスペシャルではなくても、チーム全員がそういうマインドなら強いし、そういうマインドでやっているのが鹿島。全員が勢い持って、自信を持ってサッカーしている。自信を持つために、チャレンジする勇気が必要。それをやっていて欲しいとすごく思う」

 G大阪が大切で本気で強いチームにしたい。だから、時には厳しい目も必要。この時期を乗り越えてこそまた新しいクラブの扉が開ける。宇佐美にとって、ガンバ大阪とはそれほど熱い思いを捧げることができるクラブなのだ。

[プロフィール]
宇佐美貴史(うさみ・たかし)/1992年生まれ、京都府長岡京市出身。兄と同学年の家長昭博が在籍していた長岡京サッカースポーツ少年団(長岡京SS)からガンバ大阪ジュニアユースに入団。中学3年でユースに飛び級昇格し、レギュラーに定着した。クラブ史上初めてとなる高校2年生でトップチームに昇格。2011年にはバイエルン・ミュンヘンへ移籍した。翌シーズンはホッフェンハイムで過ごし、13年途中にG大阪へ復帰。同年のJ1昇格、翌14年の三冠獲得にエースとして貢献した。16年途中から2度目の海外挑戦へ。19年6月から再びG大阪に復帰している。各年代別代表で活躍し、ロンドン五輪に出場。18年ロシアW杯メンバーにも選出された。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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