「相手は遊びだったと思う」 川崎MF家長昭博、PSGと互角に渡り合った男が感じた“世界”
チームは1-2で敗れるも、ポルトガル代表DFメンデスらと渡り合う
J1川崎フロンターレの元日本代表MF家長昭博は、7月20日に行われたフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)の日本ツアー初戦で前半45分間に出場。チームは1-2で敗れたなか、スター軍団との対戦では対面したポルトガル代表DFヌーノ・メンデスらと互角に渡り合い、「ああいうメンバーとできることはあまりない。ありがたかった」と話した。
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川崎はE-1選手権で日本代表に招集されているDF谷口彰悟、DF山根視来、MF脇坂泰斗を除くとほぼベストメンバーを構成。一方のPSGもクリストフ・ガルティエ新監督の下で3バックを採用し、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、フランス代表FWキリアン・ムバッペ、ブラジル代表FWネイマールの3人がスタメンに揃い踏みした。
PSGの攻撃回数が多いなかで川崎はカウンターで際どいシーンも作ったが、家長は「本来の形ではなかった。攻撃の機会も多くなかった」と冷静に振り返った。それでも、メンデスを片腕で抑え込んでかわす場面や、イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマの頭上をハーフボレーで狙うなど存在感を示した。
「相手は遊びだったと思う」と話す家長だが、PSGもベストに近いメンバーを組んだ前半の出場には「ああいうメンバーとできることはあまりない。ありがたかった」とコメント。「世界は広い。彼らも真剣にやったら違うけど、もっと上に行けば真剣勝負ができる。そして、そういう中に遊びがある。それが楽しさにもなる。意表を突かれるような場面もあった。自分たちもそうなれるようになりたい」と、ゴール前でもトリッキーなプレーを入れてくる相手に感じる部分はあったようだ。
PSGは前半にモロッコ代表DFアクラフ・ハキミがフランス代表FWキリアン・ムバッペのクロスを戻したところを、メッシが右足で蹴り込んでゴール。後半にはメッシ中心の組み立てからMFフアン・ベルナトのラストパスをFWアルノー・カリムエンドが蹴り込んだ。川崎はラスト5分でDF山村和也がコーナーキックの二次攻撃からヘディングシュートを決めたものの1-2で敗れた。
両チームとも試合の途中でほとんどの選手が入れ替わるような典型的な親善試合だったが、改めてJリーグでも屈指のアタッカーとして君臨する家長はその実力と存在感をピッチで発揮していた。