森保JのW杯メンバー争い…日本代表OBが考察 「抜けている」2人、「滑り込む可能性十分」のラストピース候補3人は?
20歳MF藤田は「高いレベルでやれば、そのレベルに順応して急成長するタイプ」
金田氏は代表デビュー組にも注目。「W杯メンバーに滑り込む可能性は十分ある」と挙げたのは、西村と藤田の横浜FMコンビだ。
西村はリーグ首位を走るチームで17試合8ゴールと好調をキープしており、代表デビュー戦でも2ゴールと爆発。その得点力はもちろん、「インテンシティー(プレー強度)も高く、ハードワークもできる。シュート精度も魅力的」とセールスポイントに触れ、「日本代表のトップ下としては珍しいタイプ。その独自性と高い能力、好調ぶりを考えると、W杯メンバーの候補と言っていいだろう」と高い評価を与えた。
また、大化けの雰囲気も漂わせる20歳の藤田もW杯行きの「ラストピース」になり得ると語る金田氏。「下部組織から東京ヴェルディに昇格し、徳島ヴォルティスに移籍した時もそうだが、新しい環境に順応する能力が非常に高い。今では、20歳ながら横浜FMの中盤を仕切っているし、高いレベルでやれば、そのレベルに順応して急成長するタイプだ」と指摘し、次のように続ける。
「W杯登録メンバーが23人から26人に拡大された。有望枠として、パリ五輪世代の主軸を担う藤田が食い込む可能性はある。もちろん能力も一級品。遠藤の代役候補の1人という意味でも面白い存在だ。強度の高い守備やボールを捌く展開力に加え、仕掛ける技術と怖さも備えている」
好スタートを切った森保ジャパンは24日に中国、27日に韓国と対戦。W杯メンバーへの滑り込みを懸け熾烈なサバイバルは続く。
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金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。