世界最高峰のアタッカー3人を並べ川崎と激突

　フランスの強豪パリ・サンジェルマン（PSG）の日本ツアー初戦が、7月20日に国立競技場で行われ、川崎フロンターレと対戦したゲームはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの先制ゴールなどでPSGが2-1の勝利を飾った。

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　PSGはこの日本ツアーで川崎、浦和レッズ、ガンバ大阪と対戦する。その初戦となった川崎戦で、 今季からスター軍団の指揮を執るクリストフ・ガルティエ新監督はメッシ、フランス代表FWキリアン・ムバッペ、ブラジル代表FWネイマールの世界最高峰のアタッカー3人を並べた。

　ガルティエ監督による新シーズンに向けた3バックを採用したPSGに対し、川崎は前半17分に元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスの背後にFWマルシーニョを走らせるカウンターが炸裂。マルシーニョは完全に抜け出してGKジャンルイジ・ドンナルンマと1対1になったものの、シュートを枠外に外した。

　全体的にPSGが攻撃回数を増やすなかで迎えた前半31分、ムバッペが右サイドに振るとモロッコ代表DFアクラフ・ハキミが落としたボールをメッシが右足シュート。これがDF登里享平に当たってコースが変わりゴールに吸い込まれた。ムバッペとの1対1を止めるなど奮闘していたGKチョン・ソンリョンだがこの場面では反応できず、PSGが1点リードで試合を折り返した。

　ハーフタイムにPSGはネイマールとムバッペを含む5人を交代し、川崎も3枚替えを行った。そして後半4分、川崎は途中出場のFW知念慶が同じく途中出場のMF瀬古樹のラストパスを受けてドンナルンマと1対1に。しかし、ここで知念は枠を外してしまって同点ゴールならず。川崎は前半に続いて決定機を逃した。

　逆にPSGは後半13分、中盤で前を向いたメッシが左サイドに展開すると途中出場のMFフアン・ベルナトとサポートしたメッシがワンツーで突破。ベルナトのラストパスに途中出場のFWアルノー・カリムエンドが飛び込んでゴールを奪い、2-0とリードを広げた。

　後半16分にPSGはメッシを含む5人を交代させ、川崎も大幅にメンバーを交代させてピッチ上の選手がスタートからほぼ入れ替わる展開になった。PSGがボール保持率を高める中で川崎は大きなピンチは少ないものの、攻撃をなかなか仕掛けさせてもらえなかった。

　それでも川崎は後半39分、コーナーキックの二次攻撃からニアサイドで後半から出場のDF山村和也がヘディングシュートを決めて意地を見せた。試合は2-1で終了し、国立競技場改修後の新記録となる6万4922人の観衆を集めたゲームでフランスのスター軍団が日本ツアーの初戦を制した。