“10番”で日本代表デビューのFW岩崎悠人、「ドタバタ」追加招集の舞台裏と紆余曲折 冨安健洋から刺激「悔しい気持ちも」
日本代表デビューまでの歩みに言及「周りに支えられて頑張れた。仲間に感謝したい」
日本代表(FIFAランキング24位)は7月19日、カシマサッカースタジアムで行われたE-1選手権初戦で香港代表(同145位)と対戦し、6-0で勝利を収めた。後半19分からピッチに立ち、10番を背負って代表初出場を飾った24歳FW岩崎悠人(サガン鳥栖)が20日のオンライン取材に応じ、追加招集や代表デビューまでの道のりについて語っている。
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FW武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)が怪我のため大会直前に不参加となり、追加招集された岩崎。武藤の背番号10番を引き継ぐ形で背負い、香港戦で代表初キャップを刻んだ。名誉ある10番について「嫌なんですよね(笑)」と冗談交じりに切り出し、「追加招集で武藤選手のあとということで、知った時は嫌だなと思ってしまったけど、こんな機会はなかなかない。一生に一回あるかないか。こういう環境を楽しみたい」と心境の変化も明かしている。
まさかの追加招集だったという。「ビックリしたのが一番。チームの5連休の初日の朝に電話がきて、ドタバタと駆けつけてきた。嬉しい気持ちや恩返しできた気持ちなどいろいろとあった」と舞台裏を語る。「五輪前の合宿にはちらほら呼ばれたけど、五輪にも呼ばれず期間が空いて代表にも参加できなかった。今回、森保さんがずっと見てくれていて追加招集。やるべきことを頑張ってきて良かった」と続けた。
京都橘高校出身の岩崎は2017に京都サンガF.C.へ加入。その後、北海道コンサドーレ札幌、湘南ベルマーレ、ジェフユナイテッド市原・千葉、を渡り歩き、21年8月から鳥栖でプレー。「アンダーで一緒にやった選手がA代表ですごく活躍して、トミ(冨安健洋/アーセナル)なんかは海外でも活躍。刺激になってはいたけど、悔しい気持ちもあった。焦りではなく、自分のやるべきことをやろうと考えてやってきた」と自身の歩みを振り返る。
「試合に出られないことが今までなかったので、なぜ認められないのか、使ってもらえないのかという気持ちもあった。それも受け入れられるようになり、上手くいかない時もあるという気持ちになってから、自分にベクトルを向けて毎日のトレーニングをできた。苦しい時期に全力で練習に取り組めたのは良かった。札幌で1年、本当に試合に出られなかった。湘南でチャレンジするなかでもコロナだとか中断もあって出られなかった。湘南では馬渡君も同じように苦しんでいて、周りに支えられて頑張れた。そういう仲間に感謝したい」