アーセナル冨安は「リーグで最も優れたDFの1人」 現地解説者が高評価も“負担軽減”に適任の選手は?
解説者のウィーラン氏、サウサンプトンDFカイル・ウォーカー=ピータースに言及
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は昨季、加入1年目ながら不動の右サイドバック(SB)として強烈なインパクトを残したが、負傷で後半戦の大半を欠場した。解説者のノエル・ウィーラン氏は冨安をリーグ屈指の実力者として認めつつも、その負担を軽減する代役確保が必要だと主張している。
昨季の冨安は公式戦22試合に出場。プレミアリーグの第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)でデビューすると、そこから15試合連続でスタメン出場を果たすなどレギュラーの座を確保した。
しかし、度重なるふくらはぎの負傷により、年明け以降は欠場が続いた。冨安不在はチームにとっても大きな痛手となっており、今夏の移籍市場では右SBが補強ポイントの1つとも言われていた。英紙「ザ・サン」ではアーセナルはサウサンプトンのDFカイル・ウォーカー=ピータースの獲得に関心を持っていると報じられた。
そうしたなかで、英「BBC」などで解説を務めるウィーラン氏は「フットボール・インサイダー」で冨安を称賛しつつ、カイル・ウォーカー=ピータースの獲得はチームに競争をもたらす意味でも適任だと語っている。
「ウォーカー=ピータースは、左サイドでも右サイドでも力を発揮できる。冨安はリーグで最も優れたディフェンダーの1人だと思う。彼が1対1で負けるところを見たことがない。しかし、ウォーカー=ピータースは攻撃的でまったく異なるオプションになりうるだろう。冨安は怪我の問題を抱えていたので、新たに選手を連れてくることで健全な競争をスカッドにもたらすことになるだろう」
アーセナルは今夏の移籍市場でブラジル代表FWガブリエウ・ジェズス、U-21ポルトガル代表MFファビオ・ヴィエイラ、アメリカ代表GKマット・ターナー、ブラジル人FWマルキーニョスの獲得を決めている。マンチェスター・シティのウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコの獲得も間近に迫っているが、レフティーのジンチェンコは左SBと中盤を強化するタレントだ。コンディションの不安を抱える冨安の負担を減らす新たな右SBの獲得はあるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)