「浦和、日本の宝」 規格外の19歳GK鈴木彩艶がA代表へ、E-1で“堂々アピール宣言”「試合に出るつもり」
E-1選手権に向けて活動する日本代表へ選出「呼ばれたからにはチャレンジしたい」
J1浦和レッズのGK鈴木彩艶は、7月17日からE-1選手権に向けて活動する日本代表へ選出された。16日の清水エスパルス戦でチームの2-1勝利をベンチで見守る形になった19歳の鈴木は「周りがどう思うか分からないけど、呼ばれたからにはチャレンジしたい」と、招集への思いを語った。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
このE-1選手権に向け、森保一監督はJリーグでプレーする選手たちの中からDF谷口彰悟、DF山根視来(ともに川崎フロンターレ)といったすでにワールドカップ(W杯)アジア最終予選にも出場したような選手から、先日のU-23アジアカップに出場した21歳以下の2024年パリ五輪を目指す世代の選手たちまで幅広く招集。その中に、昨年の東京五輪でも代表選出された大器の名前があった。
ガーナ人の父と日本人の母を持つ鈴木は、小学生時代から浦和の下部組織で育った。そして、190センチ93キロと強靭なフィジカルを持ち、ワンハンドスローは軽くハーフウェーラインを越える。そうした規格外のフィジカルを持ち、さらに今季はジョアン・ミレッGKコーチの下でGKとしての技術を学んできた。
鈴木は昨季、一時は元日本代表GK西川周作からリーグ戦のレギュラーポジションを奪うなど充実。しかし、今季は西川がリーグ戦のレギュラーとして失点の少ないプレーを見せていて鈴木は出場なし。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で4試合に出場するにとどまった。
その状況でA代表への招集となっただけに「驚きが大きかった。試合に出ていないというところで少し不思議な感覚。周りがどう思うか分からないけど、呼ばれたからにはチャレンジしたい。呼ばれたからには経験というつもりはなく勝負。試合に出るつもりでやりたい」と意気込んでいる。
日本代表の初戦は19日の香港戦とあり「自分自身がチャンスを掴むかどうか。1試合目には2日間しかないけど、そこでアピールしたい」と鈴木は代表活動を見据えている。浦和の西野努テクニカル・ダイレクター(TD)も「浦和の宝、日本の宝」と表現するほどの才能がA代表のピッチに立つチャンスを掴めるのか注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)