公式戦4試合12失点と守備崩壊のセビージャ 伊代表GKをレンタルで緊急補強

PSGでレギュラーの座を失い今夏移籍先を探していたシリグ

 日本代表MF清武弘嗣が所属するセビージャが、イタリア代表GKサルバトーレ・シリグを期限付き移籍で獲得すると正式発表した。

 シリグはパリ・サンジェルマンでレギュラーの座を失ったものの、欧州選手権では38歳の大守護神ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)の控えとしてイタリア代表メンバーに名を連ねた。しかし、レギュラーとしてプレーできる環境を求めていたため、今夏の移籍市場では隠れた注目銘柄となっていた。

 一時は日本代表DF長友佑都が所属するインテルからGKサミル・ハンダノビッチが移籍する可能性が浮上し、その後釜になると報じられていた。しかし、ハンダノビッチの残留が決まったため、シリグの存在が宙に浮いていた。そこに、UEFAヨーロッパリーグ3連覇中で、今季こそUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ突破を果たしたいセビージャが目をつけた模様だ。

 シリグのレンタル契約に買い取りオプションはつかず、純粋な期限付きの移籍になると発表されている。セビージャはリーグ開幕戦のエスパニョール戦で清武のゴールも含む6ゴールと攻撃陣が爆発していたが、一方で守備陣は4失点を喫していた。リーグ開幕前のレアルとのUEFAスーパー杯(2-3)、バルサとのスペインスーパー杯2試合(0-2、0-3)を合わせると、公式戦4試合で12失点と守備は崩壊状態。そこに、イタリアブランドの実力者を補強することになった。

 レギュラーとしてのプレーからは約半年間のブランクがあるシリグだが、セビージャのゴールマウスに安定をもたらすことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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