チェルシーがC・ロナウド獲得プランから撤退 トゥヘル監督が拒否と英紙指摘
トゥヘル監督はルカクが抜けた攻撃陣により流動性のある戦術で臨む方針
イングランド1部チェルシーは、同じプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドからポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得するアイデアについて、トーマス・トゥヘル監督の拒否により撤退が決まったと、英紙「ガーディアン」が報じている。
記事によると、ユナイテッドが新シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を持たないため、ロナウドは敏腕代理人ジョルジュ・メンデス氏に依頼してCLに出場するビッグクラブへの売り込みをスタート。その中にはチェルシーも含まれていたという。
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、英国内で資産凍結された前オーナーのロマン・アブラモビッチ氏からクラブを買収した米国の実業家トッド・ベイリー氏は、メンデス氏からの売り込みに心を動かされる部分があった様子。しかし、最終的な決断については現場のトゥヘル監督の意思を尊重する姿勢を崩さなかったようだ。
そして、プレミアリーグのマンチェスター・シティからイングランド代表FWラヒーム・スターリングの獲得を実現したあと、トゥヘル監督は正式にロナウド獲得からの撤退を決断。ベルギー代表FWロメル・ルカクが抜けた攻撃陣には、より流動性のある戦術で臨んでいく方針だとした。
ロナウドとメンデス氏はほかにも、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンやイタリア1部ナポリ、フランス1部パリ・サンジェルマンにも売り込みをかけているものの、すでにバイエルンは乗り気でないことが明らかになっている。また、サウジアラビアのクラブから巨額オファーは届いたものの、ヨーロッパ以外でプレーすることにロナウドが興味を示していないとした。
ユナイテッドによる東南アジアでのプレシーズンツアーも家族の問題によりキャンセルして欧州に残っているロナウドだが、売り込み攻勢も少しずつ選択肢は減ってきている状況にあるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)