すでに寿司と刺身の「虜」 浦和新助っ人リンセン、日本移籍を決断した理由は?

7月16日の清水戦から出場可能に

 エースナンバーを託したことについて、西野TDは「9番は名前を残すストライカーでなければいけないし、得点数も必要。浦和のサッカーをもっと見たいと思えるようなものを体現してくれる選手でなければ。それを期待できる」と説明している。

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 リンセンはキャリアで初の海外移籍となり、日本を訪れるのも初めての経験だという。だが、日本行きの決断にはサッカーだけでなく人生を豊かにするという意味合いも込められていると話す。

「今回の移籍に関してはサッカーのみならず人生で大きな機会だと思った。人生でもいろいろと向上、進化したいところもある。新しい場所へ飛び込んでいくことや、安全圏から離れて新しいものを学ぶのにはいい機会だと思った。基本的にサッカーに関しては積み上げてきたキャリアのやり方を変える必要はないと思う。日本でしっかり成功するには日本の文化、言語を学びながら成長できれば」

 VVVフェンロ時代にチームメイトだった日本代表DF吉田麻也(シャルケ)とは連絡を取り合う仲で、「感じたのは非常にプロフェッショナルだということ。周りの選手を助ける選手だという印象を受けた。プレーのアドバイスはなかったけど、君なら絶対に日本が好きになるし楽しめるよという言葉をもらった。彼も今オフだということで日本で一緒に食事でもできたらというやり取りをしている」と、キャリアの中で生まれた友情について話した。

 来日してすぐの7月13日夜には日本食にもトライし、寿司と刺身を楽しんだという。オランダでは基本的に生魚を食べないが、「すでに虜になった」と口には合ったようだ。最短で16日の清水エスパルス戦から出場が可能になるリンセンだが、シーズン後半戦での巻き返しを目論む浦和にとって「ラストピース」としての活躍が期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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