「この歳になってもできるんだと見せられた」 水沼宏太が32歳代表初選出で誓う飛躍「ここが通過点」
今季は6月の月間MVPに輝くなど、J1で18試合4ゴールを記録
日本サッカー協会(JFA)は7月13日、E-1選手権に臨む日本代表メンバー26人を発表。J1リーグで首位に立つ横浜F・マリノスから最多の7人が選出された。32歳で初のA代表招集となったMF水沼宏太は、「やっと夢のスタートラインに立てた。ここからが勝負」と活躍を誓った。
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今回のE-1選手権は国内組だけで構成され、初選出は計10人。全体で見ても、J1リーグで首位に立つ横浜FMから、初選出の小池龍太、水沼宏太、西村拓真、藤田譲瑠チマ、さらにA代表経験者の畠中槙之輔、岩田智輝、宮市と最多の7人が選ばれた。
プロ16年目を迎えた水沼は、2007年に横浜FMでプロキャリアをスタートさせ、栃木SC、サガン鳥栖、FC東京、セレッソ大阪と渡り歩き、20年に古巣の横浜FMに復帰。今季はJ1リーグでここまで18試合4ゴールの成績を残し、6月のJ1月間MVPにも輝いた。
元日本代表FW水沼貴史氏を父に持ち、32歳にして初招集となった水沼。「やっと夢のスタートラインに立てた。ここからが勝負」と強い思いを口にした。
「サッカー選手である以上、日本代表は目指す場所。この歳になってもできるんだと見せることができたと思う。自分のやっているプレーを評価してもらって代表に選んでもらった。『諦めずに、ひたむにきに』をモットーにやっている」
今回の選出メンバーの中では、1989年生まれのDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)並んで最年長。「メンバー見た時に一番上か」と思ったことを笑顔で明かしつつ、「みんなと代表活動を通して成長して、3試合全勝したい」と語っている。
「いつから日の丸背負ってないだろうと考えた時に、10年くらい経っていた。その10年でいろいろなチームに行って、いろいろな方に出会った。それがないと今の自分はいない。マリノスの選手として選ばれたというのも、昔は考えられなかった。いろんなことが自分のパワーの源になってくれた。父も日本代表の選手で、ようやく肩を並べることができた。ここが通過点。自分はもっと高みを目指してギラギラしてやっていきたい」
32歳の“新顔”が、E-1選手権で森保ジャパンに新たな風を吹き込む。