「引退」も考えた苦難を経てA代表復帰 スピードスター宮市亮が語る10年間の“変化”とは?
伊東純也や三笘薫らがひしめくウイングで勝負
日本サッカー協会(JFA)は7月13日、E-1選手権に臨む日本代表メンバー26人を発表。2012年以来のA代表復帰となったFW宮市亮(横浜F・マリノス)は、「既存の選手に少しでもプレッシャーをかけられるようなプレーをしていきたい」と意気込んだ。
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今回のE-1選手権は国内組だけで構成され、初選出は計10人。全体で見ても、J1リーグで首位に立つ横浜FMから、初選出の小池龍太、水沼宏太、西村拓真、藤田譲瑠チマ、さらにA代表経験者の畠中槙之輔、岩田智輝、宮市と最多の7人が選ばれた。
2012年に2キャップを刻んだが、それ以降は度重なる怪我もあり、日本代表からは遠ざかっていた宮市。今季はJ1リーグで14試合3ゴールを記録しているなかで、「驚きのほうが大きかった」と胸中を明かしつつ、「まだスタートラインに立ったところ」と語った。
「19歳と少年だった自分と、30歳に近づいてきた自分の違いがあって、嬉しいよりも責任感というのが芽生えている。この10年間、悔しいことが正直多かった。こうしてマリノスのおかげで幸せにプレーできているので、いろんな感情をぶつけたい」
宮市の武器はスピードだが、森保ジャパンには伊東純也(ヘンク)や三笘薫(ブライトン)といった強力なアタッカーがいる。それでも、現代サッカーのスタイルにおいては、自分のスタイルは生きると感じているようだ。
「10年前は特に試合に出ていたわけでもないので復帰の感覚はない。今の代表は伊東純也選手、三笘薫選手、スピードが求められている。自分の良さは1対1の強さとか。自分も何かを加えていきたいし、積極的に仕掛けていきたい。ワールドカップは、サッカー選手であれば誰もが目指す場所。狭き門かもしれないけど、既存の選手に少しでもプレッシャーをかけられるようなプレーをしていきたい」
かつては「引退」の二文字も頭をよぎったという宮市だが、人々の“明るい希望”として、躍動感あるプレーを届けることを誓っていた。