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最新鋭エミレーツ・スタジアム そのVIPラウンジに広がる世界とは
カウンターは南アフリカから直輸入した一枚岩の大理石で作製 取材を行ったのは2013年10月22日、ボルシア・ドルトムントとのチャンピオンズリーグだった。この時点で168席ある会員席は、58人のメンバーによって余すところなく所有されていた。 それでは早速、“10年待ち”のホスピタリティーとはどんなものか、紹介したい。クラブハウスはキックオフの2時間前にオープンする。旧ハイバリー・スタジアムの象徴だった大時計のレプリカがある受付では、前出のソフィーが赤いユニフォーム姿の受付嬢2人と出迎えてくれる。 優美な空間に入り、メンバーがまず足を運ぶのは『30’S』と呼ばれるバーだ。この名はリーグ初優勝を果たし、3連覇を含め、5回の優勝を記録した栄光の30年代を讃えたもの。ちなみにこのカウンターは、南アフリカから直輸入した一枚岩の大理石で作られている。 バーからレストランスペースに移ると、そこにはモダンで居心地の良い明るい空間が広がっている。もちろん食事も素晴らしい。4コースの豪華ディナーは、ミシュランの2つ星を持つ有名フランス人シェフ、レイモンド・ブロンが総指揮したレシピで調理され、そのクオリティーの高さはロンドンでもトップクラスだ。