浦和GK西川周作がJ1通算無失点記録を更新 36歳でも成長を続けられる理由とは?
ジョアン・ミレッGKコーチと出会い、GKとしてのプレーを抜本的に見直し
そこから日本代表の正GKを務めた時期もあれば、そのメンバーから外れてパフォーマンスを落とした時期もあった。復活して2017年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を成し遂げたことも、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)のメンバー入りを逃したこともあった。ペトロヴィッチ監督の契約解除から浦和が全体に迷走していくなかでもゴールマウスに立ち続け、昨季には若き至宝のGK鈴木彩艶に一時レギュラーを奪われることもあるなど、紆余曲折ある中でも積み上げてきた数字が形になった。
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今季から浦和にはジョアン・ミレッGKコーチが就任して、抜本的にGKとしてのプレーも見直されている。西川は「36歳になってもしっかりと学ぶことで、もっとシュートを楽に止められたり、メンタル的に落ち着いていることにつながっていたりすると思う。今までやってきたなかでのGKコーチにも本当にお世話になって感謝の気持ちでいっぱい。ジョアンが新しい風を自分の中に吹き込んでくれていて、またさらにサッカーをやっていて充実感を得ることができている」と笑顔を見せた。
ミレッGKコーチ就任にあたり、西川とは「11月、まだ時間はあるぞ。チャレンジしてみるか? 自分の言っていることが1つ1つできるようになればチャンスがあるぞ」とカタール・ワールドカップ(W杯)へのメンバー選出を二人三脚で目標にしている。リカルド・ロドリゲス監督も「私は彼と2シーズン目だが、彼はその前から無失点を続けていて今に至る。このチームだけではなく日本のレジェンドになっていると思う。ただ、彼はまだ成長していく選手、まだ記録を伸ばしていく選手だと思う」と話した。
Jリーグ歴代記録の単独トップに立った西川がどこまで記録を伸ばしていけるのか。それは、4年前のロシアW杯メンバー落選から誓ったカタールW杯でのメンバー入りを果たす逆転劇を見せられるのかにもつながるだろう。笑顔の守護神は、充実感のあふれる表情でスタジアムをあとにした。