サプライズはやはりある? 森保監督へE-1選手権「招集メンバー26人」推薦状、MF&FWに大胆人選

センターバックよりもサイドバックのテストを重視

【DF】
山根視来(川崎フロンターレ/28歳)
藤井智也(サンフレッチェ広島/23歳)
飯野七聖(ヴィッセル神戸/25歳)
佐々木翔(サンフレッチェ広島/32歳)
安西幸輝(鹿島アントラーズ/27歳)
佐々木旭(川崎フロンターレ/22歳)
谷口彰悟(川崎フロンターレ/30歳)
昌子 源(ガンバ大阪/29歳)
中谷進之介(名古屋グランパス/26歳)
西尾隆矢(セレッソ大阪/21歳)

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 日本代表のセンターバックには、吉田麻也、冨安健洋、板倉滉、谷口彰悟という信頼度の高い4人がいるため、本体会直前に怪我人が出る恐れを考えても数人の候補を確認すれば大丈夫だろう。

 そのセンターバックに対して深刻なのがサイドバック。右サイドは酒井宏樹、山根視来がプレーできなかった時は長友佑都を右に回して使っていた。また左サイドは6月シリーズに伊藤洋輝がまずまずの活躍を見せていたが、長友、中山雄太ともに最終予選では弱点を露呈してしまった。

 そのため、今回はセンターバックの選手を3人にして3試合回し、両サイドバックにも3人ずつ選んで確かめるのはどうだろうか。ベテラン、脂がのっている選手、若手と混在させることで刺激も生まれるはずだ。

 まず、センターバックは谷口を軸にこれまで招集歴のある昌子源と中谷進之介、今年1月の合宿にも呼ばれた西尾隆矢を考えた。特に、昌子は前回のW杯の経験を伝えるためにも必要だと考えている。

 サイドバックは、佐々木翔が計算できる選手、安西幸輝は久しぶりに招集して確認しておきたい選手、藤井智也と飯野七聖、佐々木旭は果たしてこの集団の中に入ってどこまで本来のプレーを発揮できるかが試される選手。藤井は4バックでの起用の場合、1列下げてサイドバックに入れて役割をハッキリとさせることで良さを発揮できると考えた。

 このDFの中から現在の代表の常連である山根と谷口以外に十分なクオリティーと戦術理解力のある選手が出てこないと守備の層がギリギリになる。この際、山根と谷口は短時間の出場にとどめてほかの選手を試すということもいいだろう。それにしても、怪我で小池龍太(横浜F・マリノス)を入れられないのが残念だ。

森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

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