ドルトムントが玉突き移籍を引き起こす? ユーベDF獲得でミラン唯一の伊代表SBが流出か
ミランの深刻な財政難を考えれば売却も…
デシリオに対しては、今夏ナポリが獲得に動いたが、ミランは売却不可能な選手としてその時は交渉に応じなかったという。だが現在は、中国資本へ株式99%以上を売却することで合意しているものの、その資金投下が冬の移籍市場からとなるため、ミランは現金収入を欲している状況にある。そのため、下部組織育ちでイタリア代表にも名を連ねたサイドバックといえども、現金を手に入れるために「イエス」と返答する可能性が非常に高いと報じられている。
ミランのサイドバックは、右はイニャツィオ・アバーテ、左はルカ・アントネッリがレギュラーとしてプレーする機会が多く、両サイドをこなすデシリオは熾烈な競争にさらされている。もちろん、ユベントスに移籍しても右はアウベス、左はアレックス・サンドロとパトリス・エブラの2人がいて競争が待ち受けていることに変わりはないが、デシリオ自身は状況に身を任せる構えを見せているという。
ドルトムントに端を発する引き抜きの連鎖は、ミラン唯一のイタリア代表選手の流出を招いてしまうことになるのだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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