マンC、怪物ハーランド獲得以上に賢い「より印象的な」2つの移籍に英紙注目

新シーズンをシティで迎えるハーランド【写真:Getty Images】
新シーズンをシティで迎えるハーランド【写真:Getty Images】

レギュラーから外れ、契約期間が1年となるスターリングとジェズスの高額売却を称賛

 イングランド1部マンチェスター・シティは、今夏の移籍市場でノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドを獲得した。市場価格よりも大幅に安く設定された契約解除金での獲得により、ハーランドの獲得は「バーゲン」とも呼ばれているが、ジョゼップ・グアルディオラ監督の率いるシティが売り手としても「より印象的な」移籍を行っていると、英紙「デイリー・エクスプレス」は報じている。

 シティはハーランドを獲得するために、ドイツ1部ボルシア・ドルトムントに5100万ポンド(約83億円)を支払ったと報じられている。21歳の市場価格は1億5000万ユーロ(約208億円)と報じられており、シティは市場価格の半額以下で、将来有望なストライカーを獲得したことになる。

 しかし、ハーランド獲得以上に意味がある移籍市場での動きとして、「デイリー・エクスプレス」紙は2つの放出を挙げている。1つは、ブラジル代表FWガブリエル・ジェズスをアーセナルへ移籍させたもの。そしてもう1つは、間もなく発表される見込みのイングランド代表FWラヒーム・スターリングのチェルシー移籍だ。

 シティは、ジェズスを4500万ポンド(約73億円)でアーセナルへ売却した。シティに残留したとしても、ジェズスはハーランド、さらにアルゼンチン代表FWジュリアン・アルバレスに続く3番手になる可能性が高かったからだ。2017年にブラジル1部パルメイラスから1800万ポンド(約30億円)で獲得したジェズスを、契約期間が残り1年というタイミングで獲得した時の倍額以上で放出できたことは大きな成功と言えるだろう。

 また、スターリングも昨シーズンは、アルジェリア代表FWリヤド・マフレズ、イングランド代表MFフィル・フォーデン、同FWジャック・グリーリッシュに続く選手という位置づけだった。契約更新がほぼ不可能な状態で、彼も契約が残り1年となったタイミングで、4500万ポンドで放出される見込みだ。2015年にリバプールから獲得した際に払った移籍金からは、400万ポンド(約6億5000万円)安くなったとはいえ、この2人の放出でハーランドの移籍金を上回る9000万ポンド(約146億円)を得ることに成功したのだ。

 もちろん、最終的にこの選択が正しかったか判断されるのは、シーズンが始まってからの結果次第になる。新天地を求めたストライカーたちは、各クラブの選択が正しかったことを証明することができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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