浦和DF酒井宏樹、負傷乗り越え初のフル出場「ポジティブなこと」 森保ジャパン9月の欧州遠征へ状態“上向き”
浦和は京都戦を2-2で引き分けた
浦和レッズの日本代表DF酒井宏樹は、7月6日のJ1リーグ第20節京都サンガF.C.戦で、負傷明けで初のフル出場を果たした。コンディションについて「90分間できたことはポジティブなこと」と話した。
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酒井は昨夏にフランス1部マルセイユから浦和に移籍。オーバーエイジで臨んだ東京五輪、浦和での公式戦、日本代表のワールドカップ(W杯)アジア最終予選とフル稼働の時期を過ごした。今年はシーズン開幕直後に右足第5中足骨の骨挫傷があり3月の日本代表活動を辞退。さらにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で痛めたことにより、保存療法だったこの部位の手術を実施。その時点で、全治約2か月とされていた。
6月26日のヴィッセル神戸戦で後半45分間の出場で復帰すると、7月2日のガンバ大阪戦も同様に後半のみ出場。そして、この京都戦で90分間の出場と着実にステップを踏んだ。試合後には「最後の方、疲労はきていましたけど、90分間できたことはポジティブなことだと思いますし、あとは結果だけが欲しかった」と、得点チャンスの数で大きく上回りながら2-2の引き分けに終わった試合を振り返った。
負傷明けの3試合、右サイドを駆け上がっていくダイナミックさはJ1で明らかに違いを見せている。後半なかばには相手最終ラインとGKの間にクロスを入れるも味方が飛び込まず、大きなリアクションも見せた。
それについて酒井は「僕じゃない選手が何本も上げていた所もあった。ディフェンダーとして自分だったら嫌な所なのでそこに上げていくしかないですし、それが本当の攻撃のパターンだと思う。ゴール前までもっていくのがパターンではなくて、決めるまでが大事なので、そこの仕上げのところはチームとしてやっていかないといけないですし、責任をもって強い気持ちでやっていかないといけない」と話した。
すでに今月開催のE-1選手権での日本代表に酒井や神戸FW大迫勇也、FC東京DF長友佑都を招集しないことを森保一監督は明言している。日本代表としては、11月のカタール・ワールドカップ(W杯)前の最終活動となる9月の欧州遠征に向け、酒井が浦和で好プレーを続けてコンディションを上げていくことが期待される。