C大阪×川崎の“ハンド疑惑”「PKでしょう」 ジャッジリプレイが検証「現場はあまり認識していない」
後半7分、ブルーノ・メンデスのヘディングシュートが車屋の左腕をかすめてCK判定
7月2日に行われたJ1リーグ第19節セレッソ大阪×川崎フロンターレ(2-1)では、ペナルティーエリア内で川崎DF車屋紳太郎の腕にボールが当たり、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入もありながら、PK判定とはならなかったシーンが注目を集めていた。スポーツチャンネル「DAZN」の人気番組「Jリーグジャッジリプレイ」で当該シーンを検証しており、元国際主審の家本政明氏は、「PKでしょうね」と見解を述べている。
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試合は、前半36分にDF谷口彰悟のゴールで川崎が先制。しかし、ホームのC大阪が後半14分にDF舩木翔の一撃で同点に追いつくと、後半アディショナルタイムには途中出場のFWジェアン・パトリッキに劇的な決勝ゴールが生まれ、C大阪に軍配が上がった。
そのなかで、判定が話題となっているのが後半7分のシーンだ。C大阪は舩木が左足でゴール前にクロスを上げ、FWブルーノ・メンデスがペナルティーエリア内でヘディングシュートを狙う。頭でコースを変えたボールは、対峙した川崎DF車屋の左腕をかすめてゴールラインを割った。
C大阪側は車屋のハンドを主張。荒木友輔主審はVARと交信し、オンフィールド・レビューでの確認を経て、改めてC大阪のコーナーキックを宣告。判定は変わらなかった。
「Jリーグジャッジリプレイ」内で見解を問われた家本氏は、「PKでしょうね。残念ですけど」と語り、自身の意見と荒木主審やVARの立場からの分析を行っている。
「縦アングルの映像を見た時は、腕をシュートのほうに伸ばしているだけ。手に当たったことはセレッソの選手たちは分かっていると思うけど、ハンドの反則があったか現場ではあまり認識していない。ただ、横アングルから見た時の手の持っていき方、手の動き方とか一連のことを考えた時にVARはおいおいと思ったはず。それは十分理解できる。
おそらく(主審の)荒木さんから要求したのかなと。その理由はバリア的な話。ヘディングシュートに対して少しでも身体から出ていれば100%シュートブロックになってしまう。身体の中に収まっていたとして、それをどう判断するか。相対的に見て、荒木さんは明らかに不自然な手の動きとは言えないという判断だと推測します。でも、PKでしょうね」
家本氏は、現場の判断に理解を示しつつ、自身は「PK」だと思ったと述べていた。