エリクセンがマンUと3年契約で大筋合意 英メディアも注目「驚くべきカムバックストーリー」
アヤックスの練習参加時に指揮を執っていたテン・ハフ監督と再会へ
デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが、マンチェスター・ユナイテッド移籍で大筋合意に達した。復活の司令塔は、世界的名門と3年契約を結ぶ見込みだという。
エリクセンはデンマーク代表の一員として参加した昨夏のEURO(欧州選手権)の初戦フィンランド戦の途中に心停止となり、ピッチに倒れた込んだ。迅速な救命措置により一命を取りとめたものの、手術で植込み型除細動器(ICD)を装着。当時はイタリア1部セリエAのインテルに所属していたが、イタリアではICDを装着してのプレーが認めていなかったため、昨年12月に退団していた。
しかし、復帰を諦めなかったエリクセンはオランダ1部アヤックスなどでの練習参加を経てコンディションを取り戻し、今年1月の移籍市場でイングランド1部ブレントフォードに加入。11試合で1得点4アシストを記録するなど復活を印象づけた。
ブレントフォードとの契約を終えてフリーになっていたエリクセンは引く手あまたと伝えられていたなかで、かねてから噂にあったユナイテッドへの加入で大筋合意に達したと英公共放送「BBC」などで一斉に報じられた。30歳のMFは“赤い悪魔”と3年契約を結ぶという。
サッカー界に衝撃を与えたフィンランド戦から約1年でのユナイテッド移籍にこぎつけたエリクセンの歩みについて、英衛星放送「スカイ・スポーツ」は「驚くべきカムバックストーリー」と称賛。アヤックスへの練習参加時に指揮を執っていたエリック・テン・ハフ監督との再会も好材料で、「ユナイテッドにとって理想的な人材になれる」と太鼓判を押されている。
ユナイテッドは昨季のプレミアリーグで6位と低迷。テン・ハフ新監督の下で再起を図るが、そのなかでエリクセンがどのような活躍を見せるのかにも注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)