昨季エールディビジで8得点を記録したアヤックスFWアントニー獲得を要請

　イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは、エースのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが退団希望していることが明らかとなり、クラブに衝撃を与えた。新シーズンからチームを率いるエリック・テン・ハフ監督は、早急に後釜を確保するよう上層部へ“緊急要請”を行うと、英紙「デイリー・ミラー」が報じた。

　ロナウドは昨夏にイタリア1部ユベントスからユナイテッドへ移籍。2009年以来となる古巣復帰を果たし、サポーターを歓喜させた。チームはプレミアリーグで6位と低迷するなか、ロナウドはリーグ3位の18得点を決めるなど健在ぶりを示した。

　2年契約（1年延長のオプション付き）で加入したロナウドだが、わずか1年での退団が浮上している。ライバルクラブが着実に新戦力を迎えているのに対し、ユナイテッドは7月を迎えた時点でいまだゼロ。チームの補強が思うように進まない現状に、ロナウドはリーグ内での競争力低下を懸念しており、クラブの上層部に退団希望を伝えたとされている。

　そうしたかで、テン・ハフ新監督は早くもロナウドの代役確保に向けて働きかけるようだ。記事によれば、オランダ人指揮官はロナウドの退団希望を受け、古巣であるオランダ1部アヤックスのブラジル代表FWアントニーを獲得するように上層部に“緊急要請”を行うという。

　22歳のアントニーは昨季、エールディビジで23試合に出場して8得点4アシスト、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）でも7試合で2得点4アシストを決めるなど活躍したアタッカーだ。アヤックスでは主に右のウイングを務めていた。

　アヤックスの評価額は7000万ポンド（約114億円）と伝えられている有望株を獲得することはできるのか。ロナウドの去就問題に揺れるに揺れる“赤い悪魔”の動向に今後も注目だ。