レアル・ソシエダ、久保の“完全買取り”へなぜ固執? 現地注目「ウーデゴール事件の二の舞を避けたい」
完全移籍での獲得を要望も、「売る気なし」レアル側との交渉は難航
スペイン1部レアル・ソシエダが日本代表MF久保建英の獲得を目指しているとされるなか、現地メディアはソシエダ側の思惑に注目。保有元のレアル・マドリード側に対し、完全移籍での獲得を要望している背景を報じている。
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2021-22シーズンを終えた久保は形式上、保有元のレアルへ復帰する形となるが、来季の所属先は不透明。今季のパフォーマンスではレアルの首脳陣を納得させるものにはほど遠く、さらに、外国籍枠が埋まっていることもあり、来季レアルでは“居場所なし”との見方が多くを占めている。
そんな久保に対し、ソシエダが獲得オファーを提示したと報じられているが、レアル側との交渉は難航。レンタルでの移籍、または、買い戻しオプション付きの移籍しか認めないレアルに対して、ソシエダは完全移籍での買取を強く望んでおり、両者の思惑はぶつかり合っている。
そんななか、レアル専門メディア「Defensa Central」は、「ウーデゴール事件の二の舞を避けたいゆえ、久保を自前の選手として欲しがっている」との見出しで、ソシエダ側の思惑に注目。「数年前に起きたマルティン・ウーデゴールの事件は、サン・セバスティアンにその痕跡を残している」として、久保の事例と比較している。
現在、イングランド1部アーセナルでプレーするウーデゴールは、2015年に16歳でレアルへ加入。才能豊かなタレントとして注目されたなか、レンタル先のソシエダ在籍時(2019-20)には攻撃の主軸として目覚ましい活躍を見せた。ソシエダとしては獲得を願って止まない存在だったものの、レンタル契約であるがゆえ、その野望が叶わなかった苦い過去がある。
記事では、「マルティン・ウーデゴールの件は、サン・セバスチャンが何としても避けたい事例であることを完璧に表現している」とされ、のちに流出を防ぐための“保険”としての意味合いが、久保獲得時の条件にはあると指摘。レアル側も久保を簡単に手放す意思はないようだが、両クラブ間での交渉の行方はどのような結末を迎えるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)