浦和監督、オランダ人の新助っ人FWは「1年以上前からチェックしていた」 前線での活躍を期待
浦和はFWリンセンを獲得
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は7月1日に定例のオンライン会見を行い、先日オランダの名門フェイエノールトから獲得のクラブ間合意が発表されたオランダ人FWブライアン・リンセンについて「1年以上前からチェックしていた」と、狙いすました補強だったことを明かした。
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リーグ戦で2連勝中の浦和は勝ち点を20に伸ばして10位に浮上した。しかし、今季の厳しい成績の理由として挙げられる一つが得点力不足であり、ロドリゲス監督は「かなり前からチェックしていて獲得したかった。フェイエノールトから今回のウインドーで実現した。シュート力があり、プレスもあり、複数ポジションができる。他の選手たちと共存できる。浦和はゴール期待値がリーグ2位と、チャンスを作っている。その足りないゴールを決めてくれればいい。浦和をより危険な存在にして欲しい」と期待を込めた。
浦和は今季、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)と並行して戦う厳しい日程の中で昨季から所属のFWキャスパー・ユンカーとDFアレクサンダー・ショルツ(ともにデンマーク)に加え、MFダヴィド・モーベルグ(スウェーデン)とFWアレックス・シャルク(オランダ)も獲得。リンセンの獲得で5人目の外国籍選手になった。ロドリゲス監督は、この状況には自分の監督としてのチャレンジがあると話している。
「チームとしてやることを彼が理解するのが大事。今年はヨーロッパ人選手と日本人選手を融合させるのが監督としてのチャレンジ。文化的、人間的、サッカーの部分で。重要なことは日本人、外国人と関係なく同時に同じことを考えること。そのために練習しているし、映像も見せている。順応への時間は分からないが、彼とも話をしてどのポジションで誰と組ませるかも考えながらだが、どのくらい掛かるかとなると難しい問いになると思う」
そのポジションだが、ロドリゲス監督はストライカーの位置に加えてセカンドトップや左サイドハーフも状況次第でプレー可能だと話している。170センチと上背があるわけではないリンセンだが、オランダリーグではヘディングシュートでのゴールも多かった。ユンカーのコンディションが安定していない中では、リンセンに最前線を託す試合も増えるだろう。
リーグの登録期間の関係から出場は最短で16日のアウェー清水エスパルス戦になる。ロドリゲス監督は「現時点ではビザ取得の手続きをしている段階」と話しているだけに、どれだけ早くチーム内で相互理解が深まるかは大きなカギになるだろう。
とはいえ「1年以上前からチェックしていた」と話すほどに獲得を熱望していた選手だと明かしただけに、リンセンの生かし方は頭の中にありそうだ。シーズン後半戦の巻き返しが注目される浦和でゴールラッシュを見せるのか、リンセンの存在はカギを握りそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)