辛口復活!? 地元紙はミラン本田のカリアリ戦に平均点以下の採点「一言で言えば……ついてない一夜」
「ホンダは消えた」
◇セリエA第9節カリアリ1-1ミラン(10月29日=スタディオ・サンテーリア)
ACミランの日本代表MF本田圭佑が29日のカリアリ戦後、今季初めてイタリアメディアから「消えた」「遅い」と厳しい評価を受け、平均点以下の採点が並んだ。
「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は平均点となる5.5を与えたが、その評価は決して甘くはなかった。
「いつもよりも断続的だった。一瞬火が着いたようなプレーをするが、消えてしまう。そして、また見せる、というように。とてもよく走っていた。でも守備的な懸命さだけを評価するというのなら、それはいい兆候ではない」
今季6得点2アシストと、結果を積み上げてきた本田だが、2試合連続でゴールやアシストという結果は出せず。一試合を通して、高いパフォーマンスは維持できなかったと評している。守備面では1対1の場面で体を張るなど、貢献していたが、背番号「10」の仕事としては満足いかないものだったという。シュートは2本。ドリブル突破は5度トライし、成功は2回。前線への決定的なパスは0本というデータも紹介している。
ミランではミドルシュートを決めたMFジャコモ・ボナベントゥーラと、ステファン・エルシャラウィが6点で及第点を手にした。本田はこれに次ぐ評価だったが、1トップのフェルナンド・トーレスはさらに低い5点となった。
一方、「コリエレ・デロ・スポルト」紙は5点と、さらに低い採点をつけた。豊富な運動量が結果に直結しなかったことを挙げ、「空虚に動き回った。落ち着きを保っていたが、時々、デシリオに対して腹を立て、渋い顔をした」と、その寸評は厳しいものとなった。
最高点はMFナイジェル・デヨングとGKクリスティアン・アッビアーティが最高の6.5点。攻撃陣ではボナべントゥーラが6点。エルシャラウィとジェレミー・メネズは本田と並ぶ5点。トーレスは4.5と落第点だった。
「ホンダは消えた」と見出しで報じた「トゥット・スポルト」も5点で続いた。「遅い。決定的な発想も少なかった。一言でいえば……ついてない一夜」と辛口の言葉が並んだ。
こちらの最高点はアッビアーティの7.5点。本田、エルシャラウィ、トーレス、メネズの攻撃陣は5点で並んでいる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web