三谷紬アナがJリーグに惹かれる理由 こだわりのサッカー観戦法は“ボランチ経由の展開”

三谷アナは2004年のアジアカップがきっかけでサッカーファンに【写真:徳原隆元】
三谷アナは2004年のアジアカップがきっかけでサッカーファンに【写真:徳原隆元】

Jリーグは「次なるスターを見つけるにはうってつけの場所」

――サッカーに惹かれたきっかけは、ご家族がサッカー好きだった影響が大きいと伺いました。

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「父親を筆頭に家族はサッカーが大好きで、日本代表の試合は一緒に見ようとイベント化されていました。ピザとかコーラを買って、みんなでワイワイ見ていましたね。きっかけは小学4年生だった2004年のアジアカップで、準々決勝ヨルダン戦の田畑(祐一)さんの実況に自分も会場にいるようなドキドキ感を覚えた記憶があります。(元日本代表DF)宮本恒靖さんがPKのサイド変更をレフェリーに交渉して、『サッカーはこんな面白いことがあるんだ』『いつか試合に行ってみたい』と思いました。果敢に挑戦して、自分の意思を通して、日本を勝利に導くことも必要なんだと、宮本さんの人間としてのカッコ良さに心を打たれました」

――改めて、三谷さんが感じるJリーグの魅力は?

「近年、海外に出ていく選手が多いのも、Jリーグで活躍しているからだと考えていて、次なるスターを見つけるにはうってつけの場所。例えば日本代表で活躍する三笘薫選手(川崎フロンターレ→ブライトン→ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)のように、早いうちから自分が目をつけて、のちに日本を背負っていく存在を見つけられると思います」

――サッカーにおける一番の思い出、印象に残っている試合は?

「大会決勝を初めて取材したのが、湘南ベルマーレと横浜F・マリノスが対戦した2018年のルヴァンカップでした。湘南ベルマーレはそのシーズン、リーグ戦では苦しんでいた(13位)なかで、ルヴァンカップに対する思いが強かったんです。曺貴裁監督(現・京都サンガF.C.監督)の下、杉岡大暉選手、齊藤未月選手(現・ガンバ大阪)、鈴木冬一選手(現ローザンヌ・スポルト)ら若手で泥臭くサッカーをやってきた湘南ベルマーレと、スマートに勝ち上がってきた横浜F・マリノスの一戦は、選手のみなさんの試合に臨む姿、サポーターの方々の目線、すべてに感激してしまって、涙を流しながらカメラを回してレポートをしていた記憶があります。勝利への思い、優勝の重さを実感しました」

――普段、どのようにJリーグ情報を収集していますか?

「毎節の注目試合は極力オンタイムで見るようにしていて、難しかった場合は各試合のハイライトをチェックしています。関東県内の試合は仕事がなければ会場に行きたいと思っているので、行かせてもらうこともあります。ネットニュースの記者さんの評価も見たりしながら、勉強させていただいています」

――サッカー観戦の際はどういった視点で見ていますか?

「私はミッドフィールダー(MF)が好きで、ボールの流を見る癖があります。シュートよりもそこに至るまでの過程、どういう選手が関わって生まれているかつい見てしまいます。あとは、監督を見るのも好きです。チームによって監督のキャラクターは全然違って、90分間エモーショナルに指揮される方もいれば、一度もベンチから出てこない方もいます。私はどちらかと言うと、ヒートアップする熱い監督が好き。このご時世でどうしても声が出せないので、自分の感情を代弁してくれているような気持ちになってすっきりします(笑)」

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