カリアリ戦を見た現地記者たちの声 そこにあった本田が勝ち得た信頼の証し

「もっとできる選手だと確信している」

◇セリエA第9節カリアリ1-1ミラン(10月29日=スタディオ・サンテーリア)
 29日の敵地カリアリ戦に先発フル出場したACミランFW本田圭佑のプレーを現地記者はどう見たのだろうか。
 本田は、この日で開幕から9戦連続先発出場となった。4-3-3の右FWとしてフィリッポ・インザーギ監督から絶大な信頼を得ている。6得点2アシストで一時は得点ランクトップタイに並ぶほどだったが、前節に続きこの日も得点に絡めず。一方でボールタッチ数は少なくなく、守備面での貢献度を評価する声もある。
 その背番号「10」に対し、地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」のアフレッド・パッサレオ記者は平均点の「6」を与えた。具体的な評価はこうだ。
「今夜の本田は輝かなかった。フル出場して、彼のプレーをしたが、でももっとできる選手だと確信している。リーグ初めは、たくさんゴールを決めて、いいスタートを切った。今日の試合では何回かチャンスをつくって、僕が気に入ったプレーもあった。本田の蹴るCKはとても美しかったし、懸命にプレーしていたことも好感が持てた。後半少し調子が落ちた。
 リーグの初めの素晴らしい活躍の後で、少し疲れたのかもしれない。まだイタリアのサッカーに慣れなければならないと思う。でもビッグプレーヤーの持つべきすべてを兼ね備えているのはもうわかっている。今日は正直言って彼だけではなく、ミランのチーム全体が苦しんでいた。カリアリが優秀だったから。期待していたような輝かしいミランではなかった」
 このコメントからは本田がすでにミランの主力選手として認められたことが分かる。活躍すれば、当然マークは厳しくなり、疲労も蓄積する。そこでどう結果を残していくか。ここで再び存在感を示すことができれば、本田の評価はさらに高まるに違いない。

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