バルサ、“840億円”負債の解消“カギ”は米国企業? 放映権287億円分を買い取りへ
バルセロナが今夏、レバンドフスキの獲得乗り出せる理由
スペインの強豪バルセロナは、6億ユーロ(約840億円)とも言われる負債の解消を求めて放映権を切り売りしている。米ニュースサイト「アクシオス」は、アメリカの投資ファンドがバルセロナの放映権10%を25年分買い取ったとレポートしている。
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バルセロナは約1年前にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの新契約を断念するに至った経営難に苦しんでいる。莫大な負債がありながらもバイエルン・ミュンヘンからポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキの獲得に名前が挙がるなど強化活動を行える理由に、単純な選手の出し入れではなく資産部分の現金化があるとされる。
中でも放映権に関しては最大25%ほど、マーチャンダイジングの権利に関しては49.9%を売りに出すとされている。そのうちの放映権10%にこのほど買い手がつき、米投資ファンド「シックス・ストリート」が25年分を2億500万ユーロ(約287億円)で買い取ったという。これは、ストリーミング配信にも適用されるという。
この投資ファンドはバルセロナの永遠のライバルであるレアル・マドリードに3億8000万ドル(約518億円)を投資し、将来のスタジアム収入のうち30%を受け取る契約を結んでいるという。他にもNBAサンアントニオ・スパーズの株式20%を取得するなど、スポーツ界へ進出する動きが顕著だとされた。
同等額で契約されれば、残り15%の放映権を販売すると3億ユーロ(約420億円)ほどを手にする計算にもなる。ある意味では将来的な財政の切り売りという行為にもなるが、欧州サッカー界で近年の進出が顕著な米国系企業がバルセロナを復活させることになるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)