Jリーグ、カズ所属・JFL鈴鹿の「百年構想クラブ資格失格」を発表「解除条件を満たすことができないと判断」 来季J昇格は消滅

鈴鹿のJリーグ百年構想クラブの資格を失格にすることを決定(写真はイメージです)【写真:高橋 学】
鈴鹿のJリーグ百年構想クラブの資格を失格にすることを決定(写真はイメージです)【写真:高橋 学】

6月28日の理事会にて決定

 Jリーグは6月28日、理事会にて鈴鹿ポイントゲッターズのJリーグ百年構想クラブの資格を失格にすることを決定したと発表した。

“カズ”こと元日本代表FW三浦知良が所属する鈴鹿は、過去の試合において不適切な金銭のやり取りなどが認められたとして、Jリーグ参入資格を条件付きで一時停止とされていた。Jリーグ参入には「百年構想クラブ」の資格が必須で、J3クラブライセンスの申請期限が6月末までとなっていたため、来季のJリーグ参入は消滅した。

 Jリーグが発表した「失格に至る理由」については以下のとおり。

「鈴鹿ポイントゲッターズは、2022年2月28日に開催した第2回理事会にて、懲罰の対象となりうる行為の発覚、ならびにクラブのガバナンス体制に不備があると判断しうる複数の事情が認められるなど、Jリーグ百年構想クラブ規程第7条第1項第1号に定める『Jリーグの目的に反する行為』が認められたことから、Jリーグ百年構想クラブの資格について解除条件付きの資格停止となった。解除条件として、クラブがガバナンス体制を改善する意思があり、2022年6月のJ3ライセンス申請期限までに入会を認め得る状況に改善する可能性があることを前提に、『ガバナンス体制の改善』ならびに『ステークホルダーからの支援継続』が実効的に機能し実践されているとJリーグ理事会において判断されることが必要であったが、2022年6月28日の第6回理事会において、ガバナンスの改善に至ると客観的に判断できうるまでの十分な体制構築が行われていないことから、解除条件を満たすことができないと判断した」

■Jリーグ百年構想クラブ規程

第7条〔資格の停止および失格〕
(1)百年構想クラブが次の各号のいずれかに該当するときは、理事会の決議により、当該クラブの百年構想クラブとしての資格を停止させまたは失格させることができる。

1. Jリーグの名誉を傷つけまたはJリーグの目的に反する行為があったとき
2. 第2条に定める条件を満たさなくなったとき
3. 第4条に定める義務に違反したとき

(2)前項の規定により百年構想クラブとしての資格を停止させまたは失格させようとする場合は、その議決を行う理事会以前に、当該クラブに弁明の機会を与えなければならない。

(3)第1項の規定により百年構想クラブの資格を停止させまたは失格させる場合は、Jリーグはその事実と理由を公表する

(FOOTBALL ZONE編集部)

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