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闘莉王が五輪決勝で感嘆した“銀メダル”ドイツに流れる勝者のDNA 「ブラジルとは格が違った」
「ドイツは自分たちの戦術を貫いた」
「ドイツはブラジルと違ってA代表のトッププレーヤーが来ていない。ずっとブーイングされる圧倒的なアウェーでリードされていても、落ち着いていた。展開を崩さずに、自分たちの戦術を貫く姿勢を見せた。ブラジルW杯では7-1でブラジルに勝っている。いまだに国として、チーム戦術においても、ブラジルとの格の違いを感じる試合だった。凄いよ。彼らはサッカーを知っている。今日はドイツがホームで戦っていたら、ブラジルは勝てなかった。そう感じてしまう。ブラジルもマラカナンだからこそ勝てた試合だと思う。圧倒的なアウェーで冷静なサッカーをして、ブラジルの勢いを後半殺したドイツのことは褒めないといけないと思う」
闘莉王はブラジルを追い詰めたドイツの底力を、こう讃えていた。ブラジルはネイマールというA代表の絶対的エースをオーバーエイジ(24歳以上)枠で招集し、二人のガブリエルという逸材以外にも、パリ・サンジェルマンDFマルキーニョス、バルセロナMFラフィーニャといった実力者もチームに存在した。だが、ドイツにはA代表の実力者はいなかった。ホームアドバンテージを手にした王国をPK戦まで追い詰めたのは、ドイツという国全体の競争力の高さだと振り返っていた。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images