3部降格ダービーのルーニー監督が辞任 新オーナー誕生に進展があったなかでのニュースに英衝撃
ルーニー監督は契約を1年残すなかで退団を決断
ダービー・カウンティの元イングランド代表FWウェイン・ルーニー監督が辞任を発表した。同クラブは破産による勝点剥奪で3部リーグへの降格していた。
イングランド1部エバートンやマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したルーニー監督は2019年夏に当時2部のダービーへ加入。2020年には選手兼監督としてチームを牽引した。21年1月に現役を引退し、正式に監督に就任していた。
しかし、ダービーは経営難から昨年破産申請を行い、リーグ規定により勝ち点21を剥奪された。そのことが響き、チャンピオンシップでは最終的に24チーム中23位となり、3部リーグへの降格が決まった。破産後もなかなか新オーナーが決まらないことに業を煮やしたルーニー監督は、契約を1年残しているなかで退団を決意した。
英公共放送「BBC」によれば、ルーニー監督は「私はこのクラブにはフレッシュなエネルギーとこの18か月間に起こった出来事の影響を受けていない人間によって導かれる必要がある」と胸の内を明かしている。また、「感情のジェットコースターのようで、浮き沈みの激しいものだったが、私はこの挑戦を楽しんでいた」とキャリアの最後を迎えたクラブであり、監督としての最初の一歩を踏んだ思い入れのあるクラブでの日々を振り返った。
「BBCイースト・ミッドランズ・トゥデイ」のスポーツ記者であるチャーリー・スレーター氏は、「ダービーのファンにとってはショックだろう。特にスタジアムの買収について前向きな動きがあることや、実業家のデイビッドクローズから新たな入札があったことを考えるとなおさらだ」と新オーナー誕生の話に進展があったなかでのルーニー監督辞任は衝撃だと述べている。
とはいえ、選手時代も含め、ルーニー監督のダービーへの貢献は大きく、「ウェインの退団を責めるファンはいないだろう」と指揮官の決断に理解を示した。
(FOOTBALL ZONE編集部)