浦和監督、得点力不足”解消”へ…前線の新戦力獲得に「近々ニュースになる」 今季18得点
リカルド・ロドリゲス監督が取材に対応 「決定機の多さを示すが、決められていない」
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は6月24日のトレーニング後に定例のオンライン会見を行い、天皇杯3回戦で敗退後にサポーターが抗議の姿勢を示したことについて「自然なリアクション」と受け止めた。その上で、得点力不足のチームにおける前線の新戦力について「近々ニュースになると思う」という言葉を残している。
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浦和は6月のインターナショナル・マッチウィーク明けの18日に、リーグ第17節の名古屋グランパス戦に3-0で快勝した。しかし22日の天皇杯3回戦では、J2のザスパクサツ群馬戦に0-1で敗戦。試合後にはサポーターがスタジアムのバス出入り口を封鎖して抗議の行動をとった。
ロドリゲス監督は「ここ2試合ではベストとワーストが起こった」とした上で「サポーターの自然なリアクションがあった。J2のチームに負けたわけだからだ。いつもチームにモチベーションを与えてくれる存在だが、批判はチームに良くないところがあるから。それは改善しないといけない。監督としてサポーターを幸せな気持ちにするのも仕事。批判がある時はそれを聞いてモチベーションにして、次に向けて勢いづける要因にしたい」と受け止めた。
2019年末に浦和は3年計画を打ち出し、初年度の2020年は今季から群馬を率いる大槻毅監督の下で「整理」の1年になった。昨季からロドリゲス監督が就任して、そこに積み上げを行って今季の飛躍を目指したが、リーグ戦のちょうど半分を終えて17試合で勝ち点18の13位と中断期間中にクラブが目標を下方修正するに至った。シーズン後半戦に向け指揮官は「1試合ずつ戦ってできるだけ多くの勝ち点を取りたい。次の試合のことだけ考えていく。現状、それが現実的で選手たちにもやりやすいのではないか」と話した。
その大きな要因として得点力不足が挙げられるが、ロドリゲス監督は首位の横浜F・マリノスと、26日に対戦するヴィッセル神戸も念頭に置いて「データを見ればゴール期待値のリーグ1位がマリノス、2位が浦和、3位が神戸。決定機の多さを示すが、浦和と神戸はそれを決められていない」と話す。横浜FMが32得点なのに対し、浦和は18得点、神戸は15得点にとどまっている。
現在、オランダの名門フェイエノールトからFWブライアン・リンセンの獲得に動いているとされるが、特にオランダメディアは決定的だと報じている。ロドリゲス監督はリンセンの名前を出したわけではないものの、「近々ニュースになると思う」と、前線の新戦力獲得が秒読みであることを示唆した。
神戸もまたリーグ最下位と苦しんでいる状況にあるが、浦和は天皇杯敗退のショックを払しょくするようなリーグ戦での連勝を飾れるだろうか。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)