「細かいところでやられてしまった」 浦和監督、ゼロ得点で天皇杯敗退となった理由明かす
浦和はJ2群馬に0-1で敗れた
浦和レッズは6月22日の天皇杯3回戦、J2ザスパクサツ群馬戦に0-1で敗戦。昨季の優勝チームは1カテゴリー下の相手に番狂わせを許して敗退。リカルド・ロドリゲス監督は「1つのディテールが全ての結果を左右する大会だが、細かいところでやられてしまった」と話した。
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浦和は前半からボールを持つ時間は長かったものの、相手の守備ブロックの前で回す時間が長くなり背後へは切り込めなかった。スタメン出場のFW江坂任は「6バック気味になるサイドの背後を取りたいと思ったけれども、前半はそこを攻略できなかった。ゲームの中で変えられれば良かったが、そこは自分たちの力不足だと思う」と、その苦しい状況を振り返った。
そうしたなかで前半35分、浦和は敵陣で不用意な横パスでボールロストしたところから群馬の速攻を許した。一度は浦和が攻撃をストップしかかったが、こぼれた所に反応したFW高木彰人が右足で蹴り込んで0-1のビハインドを背負った。
後半はMF関根貴大とMF大久保智明の左右を入れ替え、右利きを右サイド、左利きを左サイドに配置してアーリークロスを入れる回数が増えた。その中でクロスは味方に合いきらず、コーナーキックも後半だけで10本獲得したものの決めきれずジリジリとした展開を最後までこじ開けられずに敗戦した。
ロドリゲス監督は「1つのディテールが全ての結果を左右する大会だが、細かいところでやられてしまった。1本のシュートが決まってしまい、それが敗退する理由になった」とした上で、「(後半は)利き足の縦にいける形を作りたかった。そこは機能したと思う。右は関根と宮本のコンビネーションがあり、後半の入りは良かった。最初の数分でチャンスを作れた。ただ、そこでポストに当たるようなものを決めきれない。それが試合に出てしまった」と、後半6分に大久保が決定機でクロスバーに当てた場面を悔やんだ。
これで浦和は昨季に優勝し、今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場につなげた大会から姿を消した。リーグ戦では半分の17試合を終えて13位と低迷しているだけに、シーズンに与える影響の大きな敗退劇となってしまった。