天皇杯王者・浦和、“ジャイキリ”許す 大槻元監督率いるJ2群馬に0-1敗戦…3回戦で姿消す
名古屋戦と同じスタメンで臨むも前半35分に失点、その後に反撃も実らず
天皇杯3回戦は6月22日に各地で試合が行われ、J2のザスパクサツ群馬がJ1の浦和レッズに1-0で勝利。元浦和レッズ監督の大槻毅氏が、群馬を率いて番狂わせを演出した。
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浦和は18日のリーグ第17節、名古屋グランパス戦(3-0)から中3日で、全く同じスタメンでこの試合に臨んだ。立ち上がりから同じシステムを採用する両チームが噛み合った状態になり、試合は膠着状態になって時間が進んだ。
そのなかでスコアを動かしたのは群馬だった。前半35分、浦和が敵陣で不用意な横パスでボールロストしたところから群馬は速攻。一度は浦和が攻撃をストップしかかったが、こぼれたところに反応したFW高木彰人が右足で蹴り込んで1-0の先制点を奪ってハーフタイムを迎えた。
後半に入ると浦和はMF関根貴大とMF大久保智明の左右を入れ替え、アーリークロスを多用して群馬ゴールに圧力を掛けにいった。そのなかで後半6分にはワンツーを受けた大久保がゴール正面でフリーで左足を振ったものの、シュートはクロスバーを直撃。決定機を逃してしまった。
大槻監督は段階的に対応の手を打ち、残り20分で5バックにして浦和のサイド攻撃に対応。浦和のリカルド・ロドリゲス監督もサイドバックに本来はアタッカーのMF松崎快を配置するなどリスクを背負って圧力を掛けたが、このまま1-0で群馬が逃げ切った。前回大会の王者浦和は、連覇の望みが早くも絶たれてしまった。
大槻監督は浦和で分析担当やユース監督を歴任した後、2018年には暫定監督としてトップチームの立て直しに尽力。翌19年にはシーズン途中から正式監督に就任し、2020年まで指揮を執って退任していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)