マンUの来季補強“ゼロ” C・ロナウドが危機感、残留から一転…去就問題に発展の可能性を現地指摘
来季補強でライバルクラブに遅れ、クラブの姿勢に不安募らす
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドはライバルクラブが積極的な補強を進める一方で、いまだに“補強ゼロ”のチームに危機感を募らせているとスペイン紙「AS」が報じた。37歳のカリスマは“赤い悪魔”での将来にも不安を抱き始めているという。
ロナウドは昨夏にユベントスを退団し、2009年以来、ユナイテッドへ12年ぶりに電撃復帰。プレミアリーグでは優勝したマンチェスター・シティと35ポイント差の6位とチームの成績は振るわなかったが、ロナウドは30試合に出場してリーグ3位の18得点をマーク。37歳となった今も抜群の決定力は健在だった。
キャリアを通じて多くの栄光を味わってきた男はさらなるタイトル獲得に飢えており、再びユナイテッドの一員としてトロフィーを掲げる瞬間を待ち望んでいる。しかし、AS紙の報道によれば、来たるべき新シーズンを前にロナウドはクラブに対する不安を募らせているという。
その大きな理由がチームの補強にある。MFポール・ポグバ、FWエディンソン・カバーニ、MFフアン・マタ、MFジェシー・リンガードらの退団が決まった一方で、新戦力決定はいまだにゼロ。デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングなど候補選手は浮上しているが、戦力の上積みはまだ実現していない。
シティは今夏最注目株の一人であるノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドをドルトムントから引き抜き、リバプールも将来有望なウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスやU-21ポルトガル代表MFファビオ・カルバーリョを獲得するなど着実に戦力アップを遂げている。ピッチ上での結果だけでなく、移籍マーケットでもライバルに遅れを取っている格好だ。ロナウドは2023年(1年の契約延長オプション付き)までの契約を全うする意気込みで昨夏に復帰を果たしたが、その決意がゆらぎ始めるところまできているという。
エリック・テン・ハフ新監督の下で再起を図るユナイテッド。今夏の移籍市場はチームの行方を占ううえで重要な意味を持つことになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)