鎌田大地の穴埋め役? フランクフルトがW杯優勝者のゲッツェ獲得、代役起用も想定

フランクフルトの鎌田大地と移籍してきたマリオ・ゲッツェ【写真:Getty Images】
フランクフルトの鎌田大地と移籍してきたマリオ・ゲッツェ【写真:Getty Images】

マリオ・ゲッツェのフランクフルト加入が決定

 ボルシア・ドルトムントやバイエルン・ミュンヘンなどで活躍し、2014年にドイツ代表のワールドカップ(W杯)制覇にも貢献した元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェのフランクフルト加入が決定した。海外メディアでは移籍が噂される日本代表MF鎌田大地の代役としての補強と見られている。

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 ゲッツェはドルトムントの下部組織出身で、10代でトップチームにデビュー。日本代表MF香川真司(シント=トロイデン)らととも12年の国内2冠(ブンデスリーガ&DFBポカール)などに貢献した。その後、宿敵バイエルンへの移籍は波紋を呼んだが、そこでも多くのタイトルを獲得。14年のブラジルW杯にも出場し、決勝のアルゼンチン戦ではチームを勝利に導くゴールを決めて、ドイツのヒーローとなった。

 16年のドルトムント復帰後は代謝異常が見つかって離脱を余儀なくされるなど徐々に出番が減少。20年にオランダのPSVへ移籍してカップタイトル獲得に貢献するなど復活を印象づけたが、契約が24年まで残っているなかでフランクフルトへの移籍を決断した。フランクフルトは今季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)で優勝し、来季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出場する。

 スポーツメディア「Vavel」の英国版では早速フランクフルトでのゲッツェの起用法について考察が行われている。オリバー・グラスナー監督が3-4-2-1システムを採用していることに触れ、「メインストライカーのラファエル・ボレの背後の2つのポジションの一角としてプレーすることになりそうだ。また、グラスナーが異なるタイプの攻撃を求める時には偽9番としてもプレーできる」とシャドーでの起用がメインになりつつ、バイエルンやドイツ代表で経験のある最前線に入る可能性が上がっている。

 攻撃的MFの「2」のポジションには日本代表MF鎌田やノルウェー代表MFイェンス・ペッター・ハウゲ、デンマーク代表MFイェスパー・リンドストロムといった選手が揃うポジションだが、同メディアはゲッツェがトッテナム移籍の噂が浮上している鎌田の穴埋め役になる可能性を予想している。

「鎌田はフランクフルトのヨーロッパリーグ優勝には欠かせない存在だったが、契約が1年しか残っていない。クラブの周辺の人間は、この日本代表を売却し、ゲッツェを後釜に据えるのではないかと考えている。多くのフランクフルトファンはがっかりするかもしれない。しかし、鎌田はヨーロッパリーグではゴールを量産(13試合5得点)していたが、ブンデスリーガでは(32試合)4ゴール3アシストと振るわなかったと言わざるを得ない」

 10代でデビューしたゲッツェも今月30歳の誕生日を迎えた。世界王者を経験した男の加入はフランクフルトにどのような変化をもたらすのか注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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