英雄FWサラーへ辛辣批判、元エジプト代表監督が“偉大”と評価も指摘「代表での彼は何もしていない」

エジプト代表FWモハメド・サラー【写真:Getty Images】
エジプト代表FWモハメド・サラー【写真:Getty Images】

元エジプト代表監督のシェハタ氏、サラーのクラブと代表の“パフォーマンス差”に不満

 元エジプト代表監督のハッサン・シェハタ氏が、同国の英雄FWモハメド・サラー(リバプール)へ厳しい視線を向けている。プレミアリーグの舞台で躍動し、今や世界最高の点取り屋の1人に数えられるサラーだが、エジプト代表としては「何もしていない」と辛辣な批判を展開した。英紙「ザ・サン」が報じている。

 サラーは2014年に加入したチェルシーでこそ輝けなかったが、その後にプレーしたセリエAのフィオレンティーナやローマでブレイクし、17年からはリバプールの得点源として大活躍。プレミアリーグで3度の得点王獲得、リーグ制覇やビッグイヤー獲得(チャンピオンズリーグ優勝)など、多大な貢献をしてきた。エジプトが世界に誇るタレントと言っても過言ではないだろう。
 
 しかし、04年から11年までエジプト代表を率いたシェハタ氏は、サラーのクラブと代表でのパフォーマンスの差に不満を感じているようだ。エジプトのテレビ「Sada El-Balad」で次のように語っていたという。

「サラーは偉大な選手だ。彼は外国で多くのことを成し遂げた。世界でも有数のスター選手だ。だが、エジプト代表での彼は何もしていない。彼はもっとやるべきだ」

 エジプト代表は今年2月に行われたアフリカネイションズカップで決勝に進出するも、セネガルにPK戦で敗れ、10年以来の優勝をあと一歩のところで逃した。さらにその後のカタール・ワールドカップ(W杯)アフリカ予選でもセネガルに競り負け、本大会出場は叶わなかった。予選後、サラーは代表引退を示唆していた。

 代表通算85試合に出場し、歴代2位の45得点をマークしているサラーが「何もしていない」という批判はあまりに無情にも思えるが、それだけ大きな期待を背負っていることの表れと言えそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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