ピケ争奪戦にマンU、チェルシーが参戦も「私はここに残る」

子供のころからバルセロナファン

 英地元紙「デイリー・スター」は、チェルシーがバルセロナのスペイン代表DFジェラール・ピケの獲得に2400万ポンド(約41億円)を準備していると報じた。
 ジョゼ・モウリーニョ監督は、守備陣のオプションに限界を感じているという。センターバックの現在のファーストチョイスは、元イングランド代表ジョン・テリーと、イングランド代表ギャリー・ケイヒルだが、その2人への依存度はかなり高くなってきている。さらに、クラブは長きにわたってキャプテンを務めている33歳のテリーの後継者を探し求めてきた。そこで、今冬の移籍市場で、先週末のエル・クラシコでさんざんなパフォーマンスに終始した、27歳のセンターバックに白羽の矢を立てたのだ。
 だが、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)もまた、2004年から08年まで同クラブでプレーした経験を持つスペイン代表DFの獲得を希望しているとされる。ピケにとっても、マンUで過ごした時間は、貴重なものだったという。
「私は、例え自分が望んでいる以上にプレーする機会が少ない環境であったとしても、ユナイテッドで本当に幸せに過ごしていたよ。多くの友達もいるしね」
 だが、ピケは最近になってマンUへの復帰を否定し、カンプノウから離れるのを望んでいないことを明らかにしている。そこには、変わらぬバルセロナへの愛があるからだ。
「だけど、いつも言っていることだが、できる限りバルサで引退したいと思っている。ここでキャリを全うしたい。ユナイテッドからの関心は光栄だけど、ここにいたい。私は、子供のころからのバルセロナファンだ。ここに残るよ」
 プレミアの複数のビッグクラブに関心を抱かれているピケだが、改めてカンプノウで過ごす時間の素晴らしさを強調していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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