「日本はもったいないことをした」 セルジオ越後氏が問題視、ブラジル戦の“満足できない”選択とは?
初対面の元日本代表DF坪井氏とともに6月シリーズの課題を分析
サッカー解説者のセルジオ越後氏が、自身のYouTubeチャンネル「セルジオ越後チャンネル『蹴球越後屋』」を更新。最新回では、初対面の元日本代表DF坪井慶介氏とともに、6月シリーズを振り返り、森保一監督の戦術面についても言及している。
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「敗戦以上の失態!? 6月シリーズで犯した最大のミス」
このように銘打たれた最新回では、2勝2敗という結果に終わった森保ジャパンの6月シリーズを越後氏と坪井氏が分析している。
森保ジャパンは、キリンチャレンジカップとキリンカップ各2試合を実施。6月2日のパラグアイ戦はMF鎌田大地(フランクフルト)が1得点1アシスト、MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)もゴールを決めるなど、4-1と快勝して白星スタートを飾った。しかし、続くFIFAランキング1位のブラジル戦では、パラグアイ戦からスタメンを8人変更して、MF伊東純也(ヘンク)やMF南野拓実(リバプール)らを起用したが、王国相手に枠内シュート0本(シュート数4本)に終わり、0-1で敗れた。
キリンカップでは、カタール・ワールドカップ(W杯)に出場するガーナ、チュニジアと対戦。ガーナ戦では三笘が1得点1アシスト、MF久保建英(マジョルカ)にもA代表初ゴールが生まれるなど、4-1で勝利したが、決勝ではチュニジアに再び枠内シュート0本に終わり、0-3で完敗を喫する形となった。
パラグアイ戦に勝利し、ブラジル戦でメンバーを大幅に変更したことに関して「僕はブラジル戦にパラグアイ戦のメンバーを出してほしかった。メンバー選びを間違えた。キャスティングが逆だった」と語っていた越後氏。森保監督の戦術面も指摘している。
「日本の戦術は超守備的だった。これから(W杯で)どこと戦うかと考えたら、満足できない。パラグアイ戦でやった戦術をどんな相手でも挑戦しなかったら成長しない。引いて訓練すると、組織的に守るから個人的な守りがない。浅くしてどれくらい能力があるかを試すためのブラジル戦。守るためのサッカーをしてしまったのは、もったいないことをした。負けないためのサッカーはW杯ですればいい」
また、日本代表として40試合に出場した経験を持つ坪井氏は、「すごく組織的に行って、相手エリアで奪ってショートカウンターという場面があったかというと、そうではなかった。そこは(世界と)なかなか埋まらない差があると思う。W杯本大会ではファウルが多くても、守って勝ち点1を奪えればいいかもしれないけど、こないだの段階はどういう風に攻めてどういう風に守るかというよりは、うしろはみんなでしっかり耐えて守ったなという印象」と、越後氏の意見に続いていた。