日韓W杯の誤審疑惑イタリア戦、韓国は「勝って当然だった」 “英雄”が見解「我々は違う選手になった」
日韓W杯・イタリア戦で劇的ゴールデンゴール、アン・ジョンファン氏が当時を回想
2002年日韓ワールドカップ(W杯)から今年で20年を迎えたなか、当時の韓国代表エースFWアン・ジョンファン氏がイタリア紙のインタビューで決勝トーナメント1回戦・韓国対イタリアを回想。誤審騒動として脚光を浴びたこの一戦について、「勝って当然だった」と主張している。
日韓W杯の決勝トーナメント1回戦・韓国対イタリアの一戦で、アン・ジョンファン氏は1-1のまま突入した延長後半12分、劇的なゴールデンゴールを奪い、2-1勝利に貢献。イタリア戦勝利の立役者として、母国ではヒーローとして崇められた一方、この試合を裁いたバイロン・モレノ主審が韓国寄りの疑惑判定を連発し物議を醸した。
日韓大会から今年で20年の節目を迎えたなか、韓国の“英雄”アン・ジョンファン氏は、世界的に誤審騒動として脚光を浴びたこの一戦を、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューで回想。その内容に母国紙「朝鮮日報」が注目している。
インタビューでは当時物議を醸したモレノ主審のジャッジにも言及。イタリア代表の10番MFフランチェスコ・トッティに不可解な退場処分が言い渡されるなど、疑惑の判定があったことについて「主審の判定は常に尊重した」とし、「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がなければ、常に問題がある」と持論を述べた。
優勝候補イタリアを破る快挙は、韓国寄りとも受け取られるジャッジが多発したことが影響したとの指摘もある。こうした見解に、アン・ジョンファン氏は「(イタリアに)勝って当然だった」と説明。「W杯前の親善試合で良い結果が出たし、フース・ヒディンクも素晴らしい仕事をした。そのおかげで、我々は違う選手になった」と、フロックではないことを主張している。
イタリアにとっては“傷めつけられた”選手として記憶に残っていることもあってか、アン・ジョンファン氏は「すべてのイタリア人に伝えたい。もう私を嫌いにならないでください。私は韓国人選手として国のために戦ったので、誰も傷つけたくありませんでした」と懇願。20年の時を経て、改めて“無罪”を訴える姿も見せていた。