浦和MF関根貴大、天皇杯・群馬戦で恩師と再会へ 「固くやってくると思う」と予想
22日の天皇杯3回戦で元浦和監督、大槻毅氏が率いる群馬と対戦
浦和レッズのMF関根貴大は、6月18日のリーグ第17節名古屋グランパス戦(3-0)の翌日にチーム練習を終えてオンライン取材に応じた。中断期間でのトレーニングの手応えを語ると同時に、恩師でもある浦和の元監督、大槻毅氏が率いる22日の天皇杯3回戦ザスパクサツ群馬戦に向けても「どんなサッカーをするか楽しみ」と話した。
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浦和は4月と5月のリーグ戦で8分1敗の9戦未勝利となり、代表活動での中断期間に突入。約2週間のタイ遠征となったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)も含めた過密日程に、関根は「6日間のオフを終わってリフレッシュしてみたら、改めて本当に疲れていたのだと感じた」と話し、想像以上に過酷な期間になっていたことを実感したという。
そしてその中断期間には得点力不足を解消することを主眼にしたトレーニングをメインに「チームとしてビルドアップの優先順位を再確認して、相手の嫌なところに走ること。全員の意思統一を丁寧に毎日やってきた。セットプレーも色々な工夫をしてくれて可能性のある練習を数多くできた」と話した。
それを証明するかのように、名古屋戦ではコーナーキックから2得点し、さらにFW江坂任のパスを左45度付近で受けた関根が、MF伊藤敦樹とのワンツーで抜け出してGKと1対1になりゴールした。待望のコンビネーションによるゴールを「オフ明けからコンディションがよく結果が出て良かった。任君も僕のことをよく見てくれて、敦樹も難しい体勢で上手く返してくれた。1対1をうまく流しこめて良かった。打ったら入っていたという感じですね」と振り返った。
そして、浦和ユース時代の監督でもあり、トップチームでも指導を受けた大槻監督が率いる群馬との対戦について「群馬の試合を見られていないので大槻さんがどんなサッカーをするか楽しみ。自分たちの長所を出させないように分析してくると思うし、固くやってくるのではないかと思う」と、浦和の分析担当も務めた相手指揮官の出方を予想しつつ話した。
そうした要素もあり「ボールを持てる試合こそ積極的にミスを恐れずやっていくことが大事。クロス1つにしてもチャンスと思うなら上げるべき。シュートもそう。ボールを持っている時に大事にし過ぎている気がするので、そういう時こそ積極的にやれば相手もズレてくる。勢いを大事にしていきたい」と、シーズン後半戦に向けても攻撃的な姿勢を前面に出していこうとしている。
恩師との対戦だけに試合後などに顔を合わせることも考えられ、関根は「色々な話をできたら良いなと思います」と、少し感慨深げに話した。浦和の監督時代は、オールバックで決めたスーツスタイルで「組長」のニックネームでも親しまれた大槻監督だが、古巣の浦和を相手にどのような対策を練ってくるのか。関根や伊藤、MF松尾佑介といった浦和ユース時代に指導を受けた選手、MF柴戸海やDF岩波拓也といった大槻監督時代にレギュラーを勝ち取った選手たちとの対決も注目される。