名古屋・長谷川監督、浦和戦0-3完敗も修正に前向き 「年間でこういう試合はある」
得点力不足の浦和に3失点を喫して敗北
名古屋グランパスは6月18日に行われたJ1リーグ第17節の浦和レッズ戦に0-3で敗れた。長谷川健太監督は「年間でこういう試合はあると思う」としたうえで、後半の修正には前向きな言葉を残した。
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名古屋は6月の代表期間中にはルヴァンカップのラウンド16で京都サンガF.C.を2戦合計スコア7-1で下して準々決勝進出を決めるなど、公式戦を積みながらこの浦和戦に臨んだ。試合前の時点で互いに16試合で16失点、名古屋が14得点、浦和が15得点と、得点も失点も少ないチームの対戦だっただけにロースコアも予想された。
しかし、名古屋は前半21分にコーナーキックで先制されると、2分後にも再びコーナーから被弾。さらに前半30分に追加点を許した。DF中谷進之介は「立ち上がりから相手のセットプレーが多く、1失点目は仕方ないとしても立て続けに2点目は良くない」と、この試合展開を招いたセットプレーでの失点を悔やんだ。
一方で、後半は長谷川監督が「後半、大味になってもおかしくない展開をゼロで抑えてチャンスも何度か作った。しっかり最後まで戦ってくれた。内容という意味では、選手たちがしっかり示してくれた」と話したように、攻撃に出る場面も少なからず作っていた。
ただ、その攻撃はFWマテウス・カストロの個人技に依存する部分も大きく、浦和のDFアレクサンダー・ショルツが名古屋の攻撃「individuals(個人的なもの)」とコメントし、「個人プレーで危険な場面を作られることもあった。マテウスは2人、3人抜くことができる」と話したように複数人が連携して絡んでいく場面はそれほど多くなかった。
前半途中でMF阿部浩之を交代投入するなど苦しい試合を終えた長谷川監督は、「積み上げという話をしているが、年間でこういう試合はあると思うので切り替えが重要」と話した。得点力が課題になっているなかで、現状をどう打開していくか注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)