シャフトでストレッチ、練習前に1人だけ汗だく…名古屋チームマネージャーが明かす一番驚いたルーティーンは?

試合会場に30キロのダンベルを持っていく選手に一番驚いた

 ルーティーンがない選手もいるが、数々の選手を見てきた三田氏でも驚かされたルーティーンもあったそうだ。

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「選手のほぼ全員が1個以上のルーティーンがあると思います。例えば、阿部浩之選手は試合前にシャフト(鉄の棒状のもの)を持ってストレッチをしています。あと、吉田豊選手は試合後に炭酸水を飲みますが、最近では勝利した時だけ、稲垣選手にお裾分けしてコップで乾杯しています。稲垣選手は試合後に絶対グラウンドに出て、相馬選手と軽くランニングしていますね。

 いろんなルーティーンがある中で、一番驚かされたのは今季から加入した酒井宣福選手です。試合会場に30キロはあるダンベルを持っていき、試合前にそれを使って筋トレをして汗を流しています。最初に見た時は驚きました。荷物を積むのはスタッフなので、めちゃくちゃ重いです(笑)」

 三田氏がチームの日常、裏側を見てきて、イメージとは違った意外な一面を持っている選手もいるという。

「イメージ通りの選手もいれば、全然違った一面を持った選手もいます。ランゲラック選手は、試合を見ての通りナイスガイです。クラブハウスでは気軽に『ミタ!ミタ!』と話しかけてくれますし、すぐに名前を覚えてくれました。翻訳機能を使って一生懸命返信しているんですけど、僕が英語できると勘違いしてるのかもしれないですね。(笑)。

 意外な一面を持っている選手は、柿谷曜一朗選手ですね。練習中などに他の選手と和気あいあいとしているのは変わらないですが、チームがなかなか勝てない時や雰囲気が良くない時には、積極的に声を出していて、チームの中心という自覚を持っており、根は真面目な選手なのかなと思います。試合でも守備に奔走する姿や、自陣ゴール前でスライディングしている姿はまさに今の柿谷選手を表してると思います。

 ほかにも意外だなと思ったのは金崎夢生選手です。必ず1番最初に練習場に到着しています。入念なストレッチだけではなく、しっかり練習していて、チーム練習が始まる前から1人だけ汗だくになっています。」

 チームの裏側から見える視点も、サッカーを楽しむうえでまたさらに見るのを面白くする要素の1つとなりそうだ。

[プロフィール]
三田実(みた・みのる)/1997年6月1日生まれ、愛知県出身。幼稚園児の頃からサッカーを始め、高校では地元愛知の強豪・東邦高校でキャプテンを務める。卒業後は新潟県にあるJAPANサッカーカレッジのマネージャー・トレーナー科に進学。20歳で名古屋グランパスのスタッフとして副務を担当し、3年目の2020年よりチームマネージャー(主務)として活躍している。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)

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