昨季名古屋のリーグ杯優勝を支えた“影の立役者”――チームをサポートするチームマネージャーの仕事とは?

忙しいけど毎日が刺激的

――やりがいや一番印象に残っている出来事を教えてください。

【PR】ABEMA de DAZNで欧州サッカー生中継!伊東・鎌田ら注目の日本人選手所属クラブの試合を一部無料生中継!

「一番のやりがいは結果が出た時、試合に勝った時ですね。連戦中の疲れも吹き飛びますし、つらいことも全部忘れます。特に思い出に残っているのは昨年のルヴァンカップ優勝です。名古屋に就職してから優勝は初めてだったので、強く印象に残っています。定期的にというか、頻繁に、欲を言えば毎年ユニフォームに星を付けていきたい(優勝するとエンブレムの上に星が増える)ですし、僕たちスタッフはできる限りサポートしたいと思っています」

――学生のうちにやっておいたほうがいいことなど、サッカーチームに就職したい人に向けて何かあれば教えてください。

「自分のしたいことがあったらすぐに行動に移すことだと思います。僕は名古屋グランパスで働きたいと言い続け、今につながりました。思っていることは発言して、行動することが大事かなと思います。

 ほかにも就職して一番困ったのが一般教養です。例えばメールを社外の人へ送る際の定型文や、目上の人と食事を取る際、どこに座るかなどの教養部分は専門ではなかなか学ぶことがありませんでした。学生のうちに先輩とか上の人を立てる振る舞い方や礼儀などを学んでおくとよいと思います」

――三田さんの将来ビジョンを訊かせてください。

「自分は今年で25歳。業界内ではまだまだ若いほうですけど、加入してくる選手は自分よりも年下の人も結構いるので、今後は教わる立場から教える立場、若手に教育していく仕事も担っていくと思います。他チームで20年以上クラブスタッフをやっている人が、いろんな選手に頼られているのを見て、『グランパスに行けばアイツがいるよね』と思われる、安心させられるような人物・存在になりたいと考えています。1日でも長くグランパスで働きたいです」

[プロフィール]
三田実(みた・みのる)/1997年6月1日生まれ、愛知県出身。幼稚園児の頃からサッカーを始め、高校では地元愛知の強豪・東邦高校でキャプテンを務める。卒業後は新潟県にあるJAPANサッカーカレッジのマネージャー・トレーナー科に進学。20歳で名古屋グランパスのスタッフとして副務を担当し、3年目の2020年よりチームマネージャー(主務)として活躍している。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング