W杯出場のコスタリカ守護神、2014年ブラジル大会の再現へ意気込み「ミラクルを起こせる可能性もある」

W杯出場を決めたコスタリカ代表GKケイラー・ナバス【写真:ロイター】
W杯出場を決めたコスタリカ代表GKケイラー・ナバス【写真:ロイター】

カタールW杯ではスペイン、ドイツ、日本と同組でケイラー・ナバスも気合十分

 コスタリカ代表は現地時間6月14日、カタール・ワールドカップ(W杯)大陸間プレーオフで、オセアニア予選を首位で突破したニュージーランドを1-0で破り、3大会連続6回目のW杯出場を決めた。フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するGKケイラー・ナバスは、この試合でも安定感ある守備で無失点に貢献。試合後は、サプライズを起こした2014年ブラジル大会の再現を目標に掲げた。コロンビアメディア「Noticias」が報じている。

 北中米カリブ海予選で4位となり、大陸間プレーオフに回ったコスタリカ。運命の一戦では、かつてアーセナルに所属したFWジョエル・キャンベルが開始早々に先制点を挙げると、その後のニュージーランドの攻撃をナバス中心にしのぎ切り、1-0で勝利。カタールW杯の出場権を獲得した。

 2014年のブラジル大会では、ウルグアイ、イタリア、イングランドと同じ死のグループに入り、下馬評では最下位と予想されていた。しかし、初戦でウルグアイに3-1で勝利すると、続くイタリア戦でも1-0で勝利。イングランド代表とのグループリーグ最終節でも0-0のスコアレスドローに終わり、グループを首位通過した。その後、準々決勝でオランダ代表にPK戦の末に敗れたが、堅守を武器にしたチームは5試合でわずか2失点しか喫していない。

 前回のロシアW杯でも強豪ひしめくグループに入り、この時はセルビア(0-1)、ブラジル(0-2)、スイス(2-2)と対戦し、1分2敗で大会を去ることとなったが、個人でも3大会連続の出場を目指すナバスが目指すのは2014年大会の再現だ。

 今回、コスタリカは、ドイツ、スペイン、そして日本と同じグループEに入った。ドイツ、スペインの2強に対し、日本とコスタリカが2弱というのが大方の見方となっている。

 W杯出場を決めたナバスは、「僕たちは、(2014年と)同じか、それ以上の熱意をもって大会に向かう。偉大なチームと対戦するのは、常に素晴らしいことだ。最終的には、これまでやってきたように、自分たちを信じなければいけない。すべてのW杯が異なるものだ。でも、2014年大会以上のミラクルを起こせる可能性もある。とにかく今は、この瞬間を楽しみ、W杯に行って、すべてを出し切りたい」と、意気込みを語っている。

 レアル・マドリード時代には、3度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を果たし、CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)年間最優秀選手賞も2回、受賞している世界有数のGKは、W杯で対戦する日本の前に大きな壁として立ちはだかるはずだ。

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