森保J「W杯推奨スタメン」…日本代表OBが力説 「絶対外せない」2選手&「鉄板」3選手は?
最も心配なポジションは? 「総合的な能力は間違いなく日本屈指」と期待
前線では新鋭アタッカーが飛躍を遂げているなか、金田氏が“最も心配なポジション”と指摘したのは1トップだった。
「前線は左ウイングで三笘薫が台頭してきた。南野拓実もいるが、個人的には左ウイングでの起用には疑問を持っており、三笘は先発起用がベスト。一方、右は伊東純也が不動に近く、堂安律も控える。最も心配なのは1トップ。大迫勇也はコンディションがいまひとつで、状態が戻るか読めない。浅野拓磨、古橋亨梧、前田大然、上田綺世らが6月に招集されたが、一番期待していたのは上田だ」
負傷の影響で6月の活動中に離脱した上田に注目している金田氏は「えげつないキック力を持っている。シュートの精度に加え、身体も張れるし、総合的な能力は間違いなく日本屈指。それに、三笘や堂安、田中、遠藤ら東京五輪出場組と共演し、連係面でも不安が小さいのは大きい」とスタメンに推した。
最後に「今の日本代表で、伊東と三笘の2人は絶対外せない」と力を込めた金田氏。W杯まで残り約5か月。激化するポジション争いとともに、指揮官の“総仕上げ”にも注目が集まりそうだ。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。