森保ジャパン、カタールW杯「本大会メンバー予想」 “MF枠”が最多11人…サプライズ候補の8人は?

MF久保建英とMF柴崎岳【写真:徳原隆元 & 高橋 学】
MF久保建英とMF柴崎岳【写真:徳原隆元 & 高橋 学】

久保&柴崎は23人枠であればメンバー落選の対象にもなり得る

<MF/11人>

▼W杯予想メンバー
遠藤 航(シュツットガルト)
田中 碧(デュッセルドルフ)
守田英正(サンタ・クララ)
原口元気(ウニオン・ベルリン)
鎌田大地(フランクフルト)
伊東純也(ゲンク)
柴崎 岳(レガネス)★
久保建英(マジョルカ)★
堂安 律(PSV)
南野拓実(リバプール)
三笘 薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)

▼サプライズ候補
川辺 駿(グラスホッパー)
藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)

 1番の大所帯で、11人になったのはサイドアタッカーも含まれているためだ。森保監督はMF/FWという表記でまとめているが、ボランチの遠藤、田中、守田、柴崎、さらにインサイドハーフなど攻撃的なMFである原口、鎌田の6人が中盤、残る5人はアタッカー色の強い選手たちだ。

 もちろん、6月シリーズの4試合も重要な評価ポイントだが、森保監督が4-3-3、4-2-3-1、そしてガーナ戦の終盤に試された3バックをどう使い分けようとしているかで、メンバー構成が変わってくる。主軸として考えられるのが最終予選で中盤のファーストセットとなった遠藤、田中、守田の3人。ただ、守田が6月シリーズで1試合も出ないまま怪我で途中離脱したなかで、原口と鎌田がインサイドハーフでチャンスを得て、まずまずのパフォーマンスを披露。レギュラー争いは激しくなっている。

 ガーナ戦では久保と柴崎の組み合わせもテストされて、それぞれが持ち味を出した点は高評価に値するだろう。ただ、現状はオプション寄りで、23人枠であればメンバー落選の対象にもなり得る。

 4-3-3のウイングがメインになる選手では右の伊東が鉄板で、堂安が追いかける存在である一方、左はストライカー色の強い南野とドリブラーの三笘というタイプの異なる2人が序列を争っている。南野については左サイドの起用に疑問の声もあるが、結局は周りとの組み合わせ次第で変わってくる。ただ、南野は4-2-3-1のトップ下としても計算できるので、メンバー入りは間違いないだろう。

 サプライズ枠は現在のMF陣に不足しているボックス・トゥ・ボックスの動きに優れる2人をピックアップした。藤田は対人の守備も強く、遠藤が絶対軸になっているアンカーも務まる。今季ベルギーでプレーをした川辺は運動量と正確な縦パスを備えており、日本の課題になっている中央の崩しを演出できるタレントだ。

河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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